四年作文 プリント№二
・次の文章のかっこに、後ろの選択肢から適切な言葉を選んで入れなさい。
「夫にお洒落を教えたい」(中島らも『中島らもの明るい悩み相談室』より) Q:
三十五歳になる私の主人は、服装・身なりにまったく無頓着です。何でも文句を( ) に着てくれるのは楽なんですが、気をつけていないと、アイロンを( )前のクシャクシ ャのワイシャツを着て会社に行ってしまったりします。ダンディーとまで行かなくてもい いですから、もう少しおしゃれをしてほしいのですが、どうすればいいでしょうか。先日も バミューダに革靴で、近所に煙草を( )行きました。
A:
他にも同様のお手紙をいただいていますが、実は答えに( )います。というのは、僕 自身が服装にはほとんど頓着しない質だからです。この前も、どうも歩いていてゴワゴワす るので、トイレで見てみると、ズボンの下にパジャマを( )まま出てきていたのでした。
さらに、この手の無頓着にも上には上があるようです。
ある大手企業にYさんという部長がいます。この人のズボンからは、いつもワイシャツの 裾がだらりと( )いるのです。当然、気が( )部下や上司が注意してくれます。
「部長、シャツが出てますよ」――毎日これをやられるわけです。いい加減うんざりしたYさ んは、ある日、ワイシャツはもちろんのこと、ネクタイや背広の裾などを全部ズボンの中に たくし込み、その上からベルトをギュッと( )、「これでいいか?」と言ったそうです。
こういう人とは逆に、少しでも気にくわないネクタイをして出てきてしまうと、一日中気 に( )仕事にならないという人もよくいます。完璧なお洒落を( )、無用のスト レスを( )よりも、むしろ無頓着な方が精神衛生上よろしいんじゃないでしょうか。
漫才の西川のりおから聞いた話ですが、楽屋にいると「コメディーナンバーワン」の前田 五郎が服装のことで人に( )いるのが聞こえたそうです。
「そら、君、シャツが紫でスーツが黄色だったらネクタイは焦茶やで…。」
変にお洒落を( )、こういう凄まじい趣味に走られても( )と思うのですが。
《選択肢》:はいた :目指して :言わず :なって :説教して :ついた :窮して
:勧めて :絞めて :かける :買いに :はみ出して :ためる :困る