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3. CIM 事業における成果品の作成内容

3.2 CIM_MODEL(CIM モデル)

「CIM_MODEL(CIM モデル)」フォルダには、受発注者協議により決定した CIM モ デルを格納する。

格納する CIM モデルは「線形モデル」「土工形状モデル」「地形モデル」「構造物モデ ル」「地質・土質モデル」「広域地形モデル」の 6 種類に大別し、それぞれに対応するフ ォルダに格納する。

作成する3 次元モデルに使用する測地系は世界測地系(測地成果 2011)、投影法は平面 直角座標系、使用する単位系はm(メートル)とし、詳細はCIM 導入ガイドライン(案)

に示す。

なお、作成に使用するソフトウェアによって、作成するモデルが 6 種類のフォルダの 単位に振り分けられない場合は、6 種類のフォルダの中から、格納先フォルダの単位を 決定するものとし、その旨を「CIM モデル作成 事前協議・引継書シート」に記載する こと。

例)地形モデルと土工形状モデルが分離して格納できない場合に、地形モデルフォル ダに格納する。等

各フォルダには、発注者がCIM モデルのデータを操作できる環境にない場合でも確認 することができるよう、必要に応じて確認用ファイル又はビューアを格納すること。格納 するファイル形式やビューア等の選定にあたっては、発注者と協議の上、決定すること。

また、線形モデル、土工形状モデルについて ICT 土工の対象となる業務、工事におい ては、以下のフォルダに格納する。

ICON LANDXML  (設計業務の場合)

LS (工事でレーザースキャナーを用いた出来形管理を行った場合)

UAV (工事で空中写真測量(無人航空機)を用いた出来形管理を行った場合)

図 3-1 ICT 土工のフォルダ構成

※格納するファイル形式又はビューア等

発注者が3 次元モデルを確認できる代表的な方法を以下に示す。

・3D PDF

3D 情報を含んだ PDF ファイルである。PDF 内で 3D モデルの回転、移動等が可 能である。PDF 内に取り込める 3D データ形式は、U3D(Universal 3D)又は PRC(Product Representation Compact )である。他の形式の 3D データは、U3D 又はPRC いずれかの形式に変換後、PDF 内に取り込む。なお、3D PDF を閲覧 するには、3D に対応した PDF リーダ(Acrobat Reader 等)で閲覧できる。

・イメージ画像

3 次元モデルを必要な方向や位置で表示した画面をキャプチャするなどし、画像 ファイルとしてファイルに保存する。必要な方向や位置は、発注者と協議の上、

決定する。

・3 次元モデルビューア

3 次元モデルを閲覧できるビューア(システム)を格納する。納品された 3 次元 モデルを操作し、閲覧や情報取得することができる。なお、3 次元モデルビュー アは、インストール等が必要な場合があるため、利用可能か発注者と十分な協議 が必要である。

3.2.1 ALIGNMENT(線形モデル)

「ALIGNMENT(線形モデル)」フォルダには、線形モデルを格納する。

線形モデルは、道路中心線や構造物中心線を表現する3 次元モデルである。

図 3-2 線形モデルの例

表 3-2 フォルダ構成(例:線形)

フォルダ サブフォルダ 格納される成果品

ALIGNMENT (線形モデル)

・線形モデル(LandXML1.2*及びオリジナル ファイル)

VIEW(確認用ファイル) ・確認用ファイル又はビューア

*「LandXML1.2 に準じた 3 次元設計データ交換標準(案)Ver.1.1 平成 29 年 3 月」(国土 交通省国土技術政策総合研究所)

3.2.2 ALIGNMENT_GEOMETRY(土工形状モデル)

「ALIGNMENT_GEOMETRY(土工形状モデル)」フォルダには、土工形状モデルを 格納する。土工形状モデルは、盛土、切土等を表現したもので、サーフェスモデル等で 作成する。

図 3-3 土工形状モデルの例

表 3-3 フォルダ構成(例:土工形状)

フォルダ サブフォルダ 格納される成果品

ALIGNMENT_GEOMETRY (土工形状モデル)

・土工形状モデル(LandXML1.2*

及びオリジナルファイル)

VIEW( 確 認 用 フ

ァイル) ・確認用ファイル又はビューア TEXTURE( テ ク

スチャファイル) ・TIF、JPG 等のファイル

*「LandXML1.2 に準じた 3 次元設計データ交換標準(案)Ver.1.1 平成 29 年 3 月」(国土 交通省国土技術政策総合研究所)

3.2.3 SURFACE_MODEL(地形モデル)

「SURFACE_MODEL(地形モデル)」フォルダには、地形モデルを格納する。一般的 に、現況地形モデルの作成は、数値地図(国土基本情報)や実際の測量成果等を基に、

数値標高モデルとしてTIN (Triangulated Irregular Network)やテクスチャ画像等を 用いて表現される。テクスチャ画像として、航空写真や測量成果を基に作成したオルソ 画像が存在する場合がある。

図 3-4 地形モデルの例

表 3-4 フォルダ構成(例:地形)

フォルダ サブフォルダ 格納される成果品

SURFACE_MODEL (地形モデル)

・地形モデル

(LandXML 1.2*及びオリジナルファイル)

VIEW(確認用ファイ

ル) ・確認用ファイル又はビューア

SOURCE( 作 成 元 フ ァイル)

地形モデルを格納する過程で作成するオリジナ ルファイルや、数値地図(国土基本情報)等外部 から取得したオリジナルファイル

例)

・国土基本情報のXML や SHP ファイル

・点番号、点名、X 座標、Y 座標、Z 座標等のデ

3.2.4 STRUCTURAL_MODEL(構造物モデル)

「STRUCTURAL_MODEL(構造物モデル)」フォルダには、構造物モデルを格納する。

構造物モデルは構造物や仮設構造物の 3 次元モデルに属性情報を付与されたものであ る。

①3次元モデル ②3次元モデルに直接付与する属性情報 CIM(3次元モデル+属性情報)

③3次元モデルから外部参照する属性情報

図 3-5 構造物モデルの例

(1)3 次元モデル

「①3 次元モデル」は、構造物の外形形状を指し、主に 3 次元 CAD 等によってソリ ッドを用いて表現される。

(2)属性情報

属性情報は、構造物全体や構成部材等の諸元(部材等の名称、形状・寸法、物性、

規格、数量等)や、設計時の計算結果・図面、施工時の品質記録、維持管理時の点検 記録、補修履歴等がある。属性情報は「②3 次元モデルに直接付与する属性情報」の ように「①3 次元モデル」に直接付与される場合と「③3 次元モデルから外部参照す る属性情報」のように別ファイルを参照する場合がある。

表 3-5 フォルダ構成(例:構造物と属性情報)

STRUCTURAL_MODEL

(構造物モデル) STEEL_BRIDGE(鋼橋)

SUPERSTRUCTURE( 上 部 工)

※1 「土木モデルビュー定義」buildingSMART JAPAN

各社ソフトウェアの対応状況については、第6 章を参照。

※2 3 次元モデルに直接付与する属性情報を保存できるファイル形式が望ましい。

<属性情報の扱いについて>

属性情報については、「2.2 成果品の構成」に示した<IFC について>を踏まえ「3 次元 モデルから外部参照する」ものとし、外部参照先のファイルを格納する。

「CIM 導入ガイドライン(案)」に基づき、設計や施工段階において、受注者が電子成果 品等である図面、報告書、工事書類等を属性情報として付与する場合は、各々の成果品格納 フォルダとは別に、CIM モデルの属性情報として格納する。納品された CIM モデルが CIM フォルダ単独で次工程等で活用できるよう、CIM フォルダ外の他の成果品格納フォルダへ の外部参照は行わず、フォルダ内に別途格納が必要となる。(図 3-6 参照。)

STRUCTURAL_MODEL TUNNEL

ATTRIBUTE

TUNNEL. ×××

※ CADオリジナルファイル

区間△△~△△.○○○

※属性ファイル TUNNEL.IFC

※ IFCファイル

図 3-6 外部参照する属性ファイルの格納フォルダ位置

「3 次元モデルに直接付与する属性情報」は、当面、IFC でのデータ交換は行えないが、

オリジナルファイルでは、受注者が当該業務ないし当該工事において、CIM モデル内の属 性情報を活用するために「3 次元モデルに属性情報を直接付与」してもよい。

3.2.5 GEOLOGICAL(地質・土質モデル)

「GEOLOGICAL(地質・土質モデル)」フォルダには、地質・土質モデルを格納する。

地質・土質モデルは、地質ボーリング柱状図、表層地質図、地質断面図等の地質・土 質調査の成果を、3 次元空間に CAD データとして配置したものである。

ボーリングデータ

テクスチャモデル 準3 次元断面図

表 3-6 モデルの種類

モ デ ル 名 称 概要

一次元地盤モデル

ボーリングモデル ボーリング柱状図から層序等を抽出したモデル 準3次元地盤モデル

テクスチャモデル(準3次元 平面図)

3次元地形表面に地質平面図等を貼り付けたモデル

準3次元断面図 従来手法の地質断面図に空間情報を付与したモデル

表 3-7 フォルダ構成(例:地質)

フォルダ サブフォルダ 格納される成果品

GEOLOGICAL (地質・土質モデ ル)

・地質・土質モデル

VIEW(確認用ファイル) ・確認用ファイル又はビューア SOURCE(作成元ファイ

ル) ・ボーリング交換用データのXML ファイル等 TEXTURE(テクスチャ

ファイル) ・TIF、JPG 等のファイル

3.2.6 LANDSCAPING(広域地形モデル)

「LANDSCAPING(広域地形モデル)」のフォルダには、広域地形モデルを格納する。

広域地形モデルは数値地図(国土基本情報)等の対象地区を含む広域な範囲の地形モ デル、建屋等の3 次元モデルである。地表面は TIN (Triangulated Irregular Network) 等を用いて表現される。テクスチャ画像として、航空写真や測量成果を基に作成したオ ルソ画像が存在する場合がある。

図 3-8 広域地形モデルの例

表 3-8 フォルダ構成(例:広域地形)

フォルダ サブフォルダ1 サブフォルダ 2 格納される成果品 LANDSCAPING

(広域地形モデル)

LANDSCAPING(広域地形) ・広域地形モデル(LandXML1.2 及びオリジナルファイル)

TEXTURE(テ クスチャファ イル)

・TIF、JPG 等のファイル

SOURCE(作成 元ファイル)

地形モデルを格納する過程で作成す るオリジナルファイルや、数値地図

(国土基本情報)等外部から取得し たオリジナルファイル

例)

・国土基本情報のXML や SHP ファ イル

BUILDING(建屋) ・建屋の3 次元モデル SOURCE (作

成元ファイル) ・国土基本情報SHP ファイル等 VIEW(確認用ファイル) ・確認用ファイル又はビューア

*「LandXML1.2 に準じた3次元設計データ交換標準(案)Ver.1.1 平成 29 年 3 月」(国土 交通省国土技術政策総合研究所)

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