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⑦ ため池災害支援システム等の活用,水位計などを活用した監視体制の強化

ため池の防災情報について,タイムラインの考え方に基づき,事前にリスクを把握 し避難情報を共有できるよう,降雨予測や水位計などの活用も検討する。また,こう した取組については,県や市町の独自検討だけでなく,国のため池防災支援システム の活用も含め検討していく。

(2) 農業用水として利用するため池の管理強化と補強

農業用水として利用する防災重点ため池に対しては,緊急性や影響度を考慮しな がらため池の保全・管理体制を確保した上で,改修や補強等の対策工事を行うとと もに,低水位管理等も組み合わせ,豪雨などの異常気象により,ため池が決壊し人 的被害が発生するリスクの低減を図る。また,防災重点ため池以外についても,そ の機能を十分に発揮できるよう基礎情報を把握し,必要に応じて取水施設等の保 全・改修を進める。

対策の区分

① 保全管理体制の強化

② 機能維持のための補強対策

① 保全管理体制の強化

ため池管理者等が定期的な点検や異常気象後の点検を行うにあたっては,高齢化や 利用者の減少などから対応しにくくなるなどの課題がある。

水位計や監視カメラの設置

図Ⅳ-5 水位計などによる監視体制のイメージ クラウドの活用

・水位情報,ため池水位画像

・水位変動予測,降雨との相関分析 等

≪行政≫

観測データ送信

≪管理者≫

ため池の状態を 遠隔地で把握 防災情報アラーム

(異常な水位,急激な水位変動等)

状況 閲覧

状況 閲覧

写真Ⅳ-1 ため池の定期点検と維持管理

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② ため池の機能維持のための補強対策

豪雨・耐震診断(以下,「診断」という。)については,すべての防災重点ため池に 対して行う必要があるが,対象箇所数が多いため影響度を整理しながら順次診断を進 めていく。また,診断・点検結果などを踏まえつつ,緊急性や影響度を考慮しながら,

対策が必要な個所については耐震・豪雨対策工事を,老朽化が進行しているため池に 対しては改修工事を行うこととする。一方で,直ちに工事着手しない箇所においては,

簡易な改修(洪水吐の切欠,水位調節用の放流孔の設置)等による低水位管理も一体 的に進めていく検討が必要である。

写真Ⅳ-3 改修工事による補強対策(左:堤体の改修,右:洪水吐の改修)

(3) 農業用水として利用しなくなったため池の統合・廃止

農業用水として利用しなくなったため池のうち,下流域への人的被害の恐れがあ る箇所については,地域の合意形成を基本にしながら,早急に廃止工事を行う等の 対策を進める。

対策の区分

① ため池の統合・廃止

① ため池の統合・廃止

農業用水に利用されなくなり,管理が不十分なまま放置されることは,ため池の健 全度が急速に低下する恐れがあるため,決壊した場合に人的被害を与えるおそれのあ るため池は廃止工事を行う。廃止工事の着手にあたっては,地域の合意形成を図った 上で工事を進めていくが,まずは,底樋を解放し貯水機能を廃止するなどの当面の安 全対策を講じることとする。また,ため池の廃止について地域で検討するにあたって は,個々の箇所に着目するだけでなく,地域全体での農業利用を踏まえ必要となるた め池への集約化や他の手法による水源確保なども併せて総合的に検討する。なお,現 在,審議中の「農業用ため池の管理及び保全に関する法律案」では,所有者不明の農 業用ため池に対して,行政主導による防災対策を行うことも含まれている。

また,防災重点ため池以外に対しては原則,廃止工事を行わないが,決壊による農 地などへの影響を低減させるため,ため池の廃止と併せて底樋の開放等により貯水機 能を廃止するなど簡易な対策を行う。

相關文件