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6-1 まとめ

以上、日本語学習者におけるあいづちの習得について論じてきた。本 研究では、学習者の使用意識・習得調査を通じ、使用しているあいづち の表現形式・使用頻度・打つタイミング、あいづち表現を変化する要因 などを第三~五章で考察して報告した。その結果を整理すると以下のよ うになる。

一、学習者によるあいづちの使用状況

(一)意識調査の結果によると、一番多く選んだ表現形式は「ソウ」

系である。教科書の影響を受けるため、「ソウ」系を比較的容 易に理解できたと思われる。

(二)あいづちの表現形式には「感声的」、「概念的」、「感声+概念 的」、「繰り返し」、「先取り」、「言い換え」の六種類が見られ た。そのうち、「感声的」が多用される傾向があった。特に、

「うん」「はい」の形式が頻繁に使われた。その原因として は、母語干渉、教科書の影響などが挙げられた。

(三)「繰り返し」の表現には、学習者が主に「分からないことばな どの部分」を繰り返した。一方、「言い換え」の使用量はか なり低かった。

(四)学習者は母語話者をまねして自然習得するため、学習時間が 長ければ、あいづち表現もおおむね進んでいる。また、話し 手として、聞き手にあいづちに入りやすいように場を作るこ とも上達してきた。

二、 学習者に見られた問題点

(一)「母語干渉」:学習者は母語の影響を受けて、方言的なあいづ ちが出現した。例えば、「heˋ」、「haˊ」、「honˋ」などである。

(二)「うん・おおの多用」:学習者はあいづち表現には敬意が一番 低い「ン系」を多用する。また、母語の影響を受けるため、

「おお」も頻繁に使われた。

(三) 学習者はあいづち表現を不規則に使用する現象が観察できた。

(四)学習者が会話にただ黙って聞いている時間が長いということ も分かった。

今回の調査では、学習者の習得や使用状況などが明らかになった。日 本語学習者が教室習得だけではなくて、日常生活において母語話者と会 話する際に、自然にあいづち表現を習得することもある。また、相手の 話し方や特徴などをまねして身につけて、実際の会話で運用できれば、

コミュニケーションがうまく進んでいけると考えられる。

6-2 今後の課題

今後の課題は以下のようになる。

1.今回の研究では、言語的なあいづち表現しか考察しなかった。非 言語行動的なあいづちも今後の課題である。

2.研究対象には、他の大学の日本語学習者における習得調査も考察 に値する問題である。また、今回の縦断研究の期間は十ヶ月であ る。もっと長い期間考察できれば、特徴や問題点を詳しく分析で きる。

3.日本語教育側の視点から、あいづちを学習項目として授業・教科 書に組み入れる状況や教師の指導法などを調査する必要がある。

本研究の成果を踏まえ、今後の課題としては、日本語教育において、

あいづちの指導の参考になり、重要な学習項目として織り込まれ、会話 における学習者の実際の運用をスムーズにさせることを目指したいと考 える。

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日本語教材

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付録

相關文件