長嶋監督、容体変化なく点滴治療続く
巨人の原沢広報部長は5日夕にも会見を開き、入院中の長嶋監督の容体につ いて、「特段の変化はなく、点滴による治療を続けている」と語った。同日昼に 行われた東京女子医大病院側の会見、それに同席した長男の一茂さん(38)
による緊急入院の様子、病状などをまとめた。
■経緯■
4日午前9時ごろ、長嶋監督の専属運転手が自宅を訪れたところ、普段なら 起きてくる時間に、姿が見えなかった。 「疲れているのかも」と約2時間待った が、不審に思い、異変に気づいた。背負って車に乗せ、同病院の関連病院へ。そ の後、同病院に搬送された。
■症状■
会見した同病院の脳神経センター神経内科の内山真一郎教授らの診断は、脳 梗塞の一種の心原性脳塞栓。心臓の左心房に出来た血栓が血管を通って脳に流 れて左大脳に脳梗塞ができ、右半身の手足にマヒが出た。内山教授は「中程度 の脳梗塞といえる。言語に深刻な障害は生じていないが、慎重に見極める必要 がある」とも補足した。
■原因と治療■
脳梗塞を引き起こした血栓は、心臓の中の心房細動によって出来た。「(今 回の長嶋監督は)残念なことに初めて起きた心房細動の発作に伴って血栓が 出来た」と内山教授。今後は薬物療法によって治療する方針だが、内山教授は
「脳のむくみを取ったり、血栓が成長しないようにする薬を使っている」とし、
「まだ心房細動を繰り返しているので、再発を抑える療法を併用している」と 話した。
■家族■
4日から徹夜で付き添った一茂さんはじめ長嶋監督の子女たち、5日からは
亜希子夫人も心配そうに付き添ったという。会見で一茂さんは、アテネ五輪の
監督として重圧を感じていた父を思いやり、「父も無念だろうが、無理してほ
しくない」との心情を明らかにした。
(2004/3/6/00:16 読売新聞 無断転載禁止)
花粉症の人は少し安心? 今年の
ひ さ ん
飛散、少なめ
冷夏の影響で今年の花粉は少なめ--。花粉シーズンを前に、民間気象情報 会社のウェザーニューズ(東京)が6日までにまとめた「2004年のスギ、
ヒノキ花粉の飛散傾向」によると、今年の飛散は平年より少なめとみられ、花 粉症に悩まされる人には
ろうほう
朗報となりそうだ。
特に冷夏が深刻だった東北で顕著に少なく、
かんとうこうしん
関東甲信や中国地方でも大量飛
散だった昨年の10分の1以下となる所がある見込み。
さくなつ