3.4 地質・土質モデルの作成手順(例)
3.4.3 テクスチャモデル(例)
テクスチャモデルの作成方法を例示する。
テクスチャモデルとは、3 次元地形表面に地質平面図などを貼り付けたモデルのことを指し、具体 的には地表面のサーフェスモデルに地質平面図、オルソ処理した空中写真、斜め写真、スケッチやル ートマップなどを貼り付けた(テクスチャマッピング)モデルのことである。
対象図面の主な例を次表に、見本を既出の「表 20 地質・土質モデルの種類と概要」に示した。
表 26 テクスチャモデルの主な対象図面
種 類 特 記 事 項
図面類 地質平面図、空中写真、斜面スケッチ、SAR(Synthetic Aperture Radar:
合成開口レーダー)などによる変動図、ハザードマップ(計測震度、液状化危険 度、洪水、津波、土砂災害警戒区域、火山)など
(1)データ構成(例)
データ構成(例)を次に示す。
表 27 テクスチャのデータ構成(例)
情報名 説 明
管理データ ・形状情報と属性情報を管理するためのデータ。
・テクスチャモデル全体の形状に関する情報、座標系に関する情報やファイル形 式などの情報、など。
・テクスチャモデルを作成するために参照した地質図や現地調査結果に関する情 報、など。
形状情報 ・サーフェス自体と、それに貼り付けるテクスチャデータの各形状から構成され る。
・テクスチャデータは、イメージデータのみとして扱う。
・サーフェス自体は、後述するサーフェスモデルと同じ扱いをすれば良いので、
ここでは記述しない。
属性情報 ・形状情報に関連づけられた地質情報などである。
・形状情報がイメージデータのため、可能であれば使用するカラーコード(RGB 形式)に対応する属性情報を保存する。
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(2)管理データ(例)
CIM 対象業務の目的や種類などによって必要な管理データが異なると想定されるため、全てを埋 める必要はない。
表 28 管理データ(例)
情報名(例) 内 容
管理情報 事業名、調査名、調査者名、調査担当者名、調査開始期日、調査終了期日、平 面図等の境界座標1)、地質情報名2)、オリジナルデータリンク3)、形状情報ファイ ル名、属性情報ファイル名、ジョイントデータファイル名、改訂履歴(実施期日
、理由、実施者氏名等) 注記事項
1) 座標:緯度・経度、平面直角座標系の系番号と X(南北)座標・Y(東西)座標。
2) 地質情報名:地層岩体区分など、属性情報の地質情報名と同じ内容。
3) オリジナルデータリンク:以下の各管理ファイルから抽出した管理データ。 地質情報管理ファイ ル(BORING.XML)、ボーリングコア写真管理ファイル(COREPIC.XML)、土質試験及び地盤調査管理フ ァ イ ル(GRNDTST.XML) 、 そ の 他 管 理 フ ァ イ ル (OTHRFLS.XML) 、 報 告 書 管 理 フ ァ イ ル (REPORT.XML)、図面管理ファイル(DRAWING.XML)。
(3)形状情報(例)
本項で記述するのは、サーフェスに貼り付けるイメージテクスチャのデータセットのみとする(図 74 参照)ため、平面図に類するものであれば全て取り扱うことができる。
形状情報としては、テクスチャ(平面図)の南北と東西の各座標があれば良い(標高はサーフェス自 体が所有する)。
CAD あるいはビューアの仕様により、「北西隅座標-南東隅座標の組合せ」あるいは「南西隅座標
-北東隅座標の組合せ」として利用すればよい。
(左)サーフェス (中)テクスチャ(表層地質図) (右)テクスチャモデル
図 69 テクスチャモデルの作成イメージ
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(4)属性情報(例)
属性情報(例)を次表に示す。
表 29 属性情報(例)
情報名(例) 内 容
地質情報 共通IDコード1)、深度、地質情報名2)、カラーコード-地質情報対比データ3)、特 記事項
注記事項
1) 共通 ID コード:CIM の全段階を想定すると良い。
2) 地質情報名:地質平断面図の凡例に記載されている地質情報のことであって、具体的には地層・岩 体区分名、地質構造、風化帯区分、変質帯区分及び地質学的属性などである。なお、テクスチャモデルが 案内図、概観図や参照図として利用されるだけの場合には、地質平面図等に使用されている全ての凡例 の中から、適宜抽出されたものでも良い。見本として、地質平面図の凡例を次図に示す。
3) カラーコード-地質情報対比データ:テクスチャモデルに使用する地質図などが単色に塗り分けられて いる場合、ビューアがポイントごとのカラーコードを読み取ることができるならば、対比表によって属性値を 判別することができる。
図 70 地質平面図の凡例(見本)
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ID 堆積
順位 記号 カラー
コード
Gmap-007 7 新生代 第四紀 崖錐堆積物 tl D9D9D9
Gmap-006 6 新生代 新第三紀 中新世 湯長谷層群 水野谷層 Ya FFFF99 Gmap-005 5 新生代 新第三紀 中新世 湯長谷層群 五安層 Ys FF99FF Gmap-004 4 新生代 古第三紀 漸新世 白水層群 白坂層 Sm 3399FF Gmap-003 3 新生代 古第三紀 漸新世 白水層群 石城挟炭層 Ss 339933 Gmap-002 2 中生代 白亜紀 後期 双葉層群 足沢層 Fg 009900
Gmap-001 1 中生代 白亜紀 前期 花崗岩 Gr 996633
地質時代 地層・岩体区分
テクスチャモデル(地質平面図)の属性情報の完成見本を次表に示す。 なお、この完成見本は、ボ ーリング柱状図を 3 次元 CAD ツールで扱う上に必要な属性情報のインポートデータとして利用さ れることを想定している。
表 30 属性情報(例)
(5)ファイル形式(例)
ファイル形式(例)を次表に示す。
表 31 ファイル形式(例)
データ種類 ファイル形式(例) 備 考
管理データ CSV、EXCEL
形状情報 DWG、DXF、CSV 3Dモデラーやビューアの仕様による テクスチャデータ JPEG、PNG、TIFF イメージデータ
属性情報 CSV、EXCEL 属性管理ツールの仕様による
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