1.1.1 CIM 導入の目的
(1)CIM の概念
CIM(Construction Information Modeling/Management)は、計画、調査、設計段階から 3 次元 モデルを導入することにより、その後の施工、維持管理の各段階においても 3 次元モデルを連携・
発展させて事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、一連の建設生産システムの効率化・高 度化を図ることを目的としている。
図 2 CIM の概念
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(2)CIM の位置付け
建築分野での“BIM”(Building Information Modeling)を建設分野に拡大導入し、計画、調査、設 計段階から3 次元モデルを導入し、その後の施工、維持管理の各段階においても 3 次元モデルに連 携・発展させ、併せて事業全体にわたる関係者間で情報を共有することにより、一連の建設生産シス テムの効率化・高度化を図る。
(3)CIM に期待されていること
最新のICT(Information and Communication Technology)技術を活用して建設生産システムの 計画、調査、設計、施工、管理の各段階において情報を共有することにより、効率的で質の高い建設
CIM導入による建設生産システムの生産性向上
H27.11.24設計成果の可視化による図面作成ミス(※1)等の削減、フロントローディング(※2)の実施
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(4)CIM の導入効果
CIM の導入効果を示す用語として、「フロントローディング」と「コンカレントエンジニアリング」
がある。ここでは2 つの用語の紹介を通じて、CIM に期待される効果の一例を紹介する。
1)フロントローディング
フロントローディングとは、初期の工程(フロント)において負荷をかけて事前に集中的に検討 し、後工程で生じそうな仕様変更や手戻りを未然に防ぎ、品質向上や工期の短縮化を図ることを指 す。CIM においては、次のような場面での効果が想定される。
設計段階:設計成果の可視化による設計ミス防止、コンクリート構造物の鉄筋干渉チェック、仮 設工法の妥当性検討、施工手順のチェック等を行うことでの施工段階での手戻り防止 設計段階、施工段階:維持管理に必要な情報を CIM モデルに付与しておくことでの維持管理時
の作業効率化、災害時の迅速な対応
図 4 CIM におけるフロントローディングによる効果のイメージ
出典:CIM 技術検討会 平成 24 年度報告 2)コンカレントエンジニアリング
コンカレントエンジニアリングとは、製造業等での開発プロセスを構成する複数の工程を同時並 行で進め、各部門間での情報共有や共同作業を行うことで、開発期間の短縮やコストの削減を図る 手法を指す。
CIM においては次のような効果が想定される。
設計段階で施工担当者の知見も反映することで施工性や供用後の品質を確保、更には景観や 施設使用の快適性を向上させる。
設計段階に維持管理担当者の知見も反映し、維持管理上の配慮(材質や弱点となる箇所を設け ないなど)を行う。また、設計・施工段階では維持管理段階で必要となる情報を活用可能な形 で提供することで、維持管理の効率化・高度化につながる。
事業に携わる関係者と共同作業することで、意思決定の迅速化や手待ち時間の縮小により、工 期や事業全体の期間の短縮につながる。
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図 5 コンカレントエンジニアリング(並行作業・共同作業)による効果のイメージ
出典:CIM 技術検討会資料 平成 24 年度報告書
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橋梁CIM ダムCIM
その他各種分野・・・
トンネルCIM 河川CIM
標準・基準類