1.4 CIM モデルの考え方・詳細度
1.4.3 CIM モデル詳細度
(1)CIM モデル詳細度の運用
発注者からの3 次元モデル作成の指示時、受発注者間での 3 次元モデル作成の協議時において は、本ガイドラインで定義したCIM モデル詳細度を用いて協議することとする。
作成・提出する3 次元モデルについて、そのモデルの作りこみレベルを示す等の場合には、本 ガイドラインで定義した CIM モデル詳細度(及び必要に応じて補足説明)を用いて表記するも のとする。
【解説】
「CIM モデルをどこまで詳細に作成するか(=詳細度)」は、CIM モデル作成や活用の目的によ り異なる。そのため、受発注者間で事前に確認・協議の上、決定しておく必要がある。
3 次元モデルの作成レベル、作成範囲等を表現する指標がない場合には、3 次元モデルを構築・納 品した際に、作成者ごとにモデルの作り込み内容が異なるなどによって、無駄、手戻等の発生や混乱 が生じる可能性がある。
CIM モデルの詳細度については、社会基盤情報標準化委員会 特別委員会※(事務局 (一財)日 本建設情報総合センター)で検討されている。
※ 社会基盤情報標準化委員会とは、産学官から構成される委員会で、「円滑な電子データ流通基盤の構築」及び「統合 的な電子データ利用環境の創出」を実現させることにより、建設分野全体の生産性向上を図ることを目的とした活 動を行っている。特別委員会は、その内部に設置された具体的な検討を行うための委員会である。
【CIM モデル詳細度 設定目的】
受発注者間での対象となる3 次元モデルのレベル認識の共有
受注者から、モデル作成業者へ作業委託する際の対象となる3 次元モデルのレベル認識の共有
設計段階から施工段階などの段階を跨いでデータを引き渡す際の 3 次元モデルに求める要求 レベルの共有
出典:土木分野におけるモデル詳細度標準(案) (平成 29 年 2 月 社会基盤情報標準化委員会 特別委員会)
3 次元モデルの詳細度が必要となる具体的な利用場面を示す。
①受発注者間でのモデル詳細度の利用場面
②複数のモデル作成業者が作成したモデルを統合利用する場面
第1 編 24
図 28 受発注者間でのモデル詳細度の利用場面
出典:土木分野におけるモデル詳細度標準(案) (平成 29 年 2 月 社会基盤情報標準化委員会 特別委員会)
第1 編 25
図 29 複数のモデル作成業者が作成したモデルを統合して利用する場面
出典:土木分野におけるモデル詳細度標準(案) (平成 29 年 2 月 社会基盤情報標準化委員会 特別委員会) 今回は急ぐので、パーツ毎に
分割して外部に発注しよう
今回のモデル作成の目的 は●●なので、その点を 考慮して適切なモデルを 作成してください
A社
B社
C社
今回のモデルは詳細度 300で作成してください
A社
B社
C社
よし、3社のデータがきれい に合体できるぞ 組み合わせてみたら、
3社のレベルが合っていないぞ!!
ちゃんと趣旨を説明したんだがなぁ。
どうしよう…
発注者
発注者 発注者
発注者 発注者
受注者 受注者 モデル詳細度に係る
標準が無い場合
モデル詳細度に係る 標準がある場合
第1 編 26
第1 編 27
(3)地形についてのモデル詳細度の指定方法
地形についてモデル詳細度を設定する場合には、構造物とは性質を異にしているため、構造物に対 するモデル詳細度のような区分定義ではなく、以下の方法で規定するものとする。
表 4 地形のモデル詳細度を規定する項目
項目 設定方法
測量精度 地図情報レベルで設定
(地図情報レベル 250、
500、
1000、
2500、
5000、
10000、
の6 段階)
点密度 1m メッシュあたりに必要な点数(1m メッシュあたり 10 点以上の場合) 又は
1 点あたりの格子間隔 で設定
※「地図情報レベル」の定義は、「公共測量作業規程」(国土交通省告示) 第 80 条による
出典:土木分野におけるモデル詳細度標準(案) (平成 29 年 2 月 社会基盤情報標準化委員会 特別委員会)
【指定の例】
・地図情報レベル250、点密度は 0.1m メッシュ当たり 1 点以上 ・地図情報レベル500、点密度は 0.5m メッシュ当たり 1 点以上 ・地図情報レベル5000、格子間隔 5m 以内
等
第1 編 28