3 調査・設計
3.3 CIM モデルの作成【受注者】
3.3.1 河川堤防 CIM モデルの基本的な考え方
(1)河川堤防モデル作成対象
作成する CIM モデルは、現況地形、余盛り形状含めた堤防断面、護岸、水制及び付帯工(坂路、
堤脚水路、天端工、裏法階段工等)とする。加えて、河川計画諸元(計画堤防諸元、堤防計画高、
HWL 等)等、設計に関わる基本的な重要条件は明記するものとする。また、施工時に配慮すべき 事項(利水、環境、用地等)や注意事項(地下埋設管、用地境界等)についても施工者に伝達され るようわかりやすく明記することが望ましい。
【解説】
河川堤防の設計では、設計の際には考慮すべき各種条件を基に堤防形状が設定されており、施工 及び維持管理面からもこれら設計条件が重要な事項となる。
CIM モデルの構成として、大きく「地形(現況)の CIM モデル」、「堤防(計画)の CIM モデル」
「構造物(計画)のCIM モデル」に分けて、更に「CIM モデル」は形状を示す「3 次元形状データ」
と情報を示す「属性データ」から構成する。
図 21 堤防及び構造物モデルの構成例
出典:産学官 CIM 検討会 千曲川河川事務所資料
②堤防(計画)の3次元モデル
3次元形状データ:計画堤防形状(位置、高さ等)
付与する属性:堤防材料諸元、道路舗装諸元、
付帯施設の種類・諸元 等
③構造物(計画)の3次元モデル
3次元形状データ:樋門・樋管形状(位置、高さ等)
付与する属性:構造物の種類、護岸状況 等
①地形(現況)の3次元モデル
3次元形状データ:地形形状(位置、標高等)、現況堤防の形状(位置、高さ)
付与する属性:位置情報、土地利用種別(道路・田畑等)、現況構造物、近接構造物(家屋等)、
用地境界、地下埋設物
①+②+③ ⇒ 改修計画の3次元モデル
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H=1:200~1:1000 護岸、樋門・堰・水門・排水 機場、床止め
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表 9 河川詳細設計成果物 対 CIM 河川堤防のモデル 設計
種別 設計項目 成果物項目 縮尺 適用
詳細
設計 設計図
位置図 1:2500~1:50000 C.地形 平面図 1:500~1:1000 A.線形 縦断面 V=1:50~1:100
H=1:200~1:1000 B.線形形状(土工形状)
標準断面図 1:100 又は 1:200 B.線形形状(土工形状)
横断図 1:50~1:100 B.線形形状(土工形状)
本体工一般図 1:100~1:1000 D.構造物 本体構造詳細図 1:20~1:100 D.構造物 基礎工一般図 1:100~1:1000 D.構造物 基礎工詳細図 1:20~1:200 D.構造物 付帯工一般図 1:100~1:1000 D.構造物 付帯工詳細図 1:20~1:100 D.構造物 配筋図 50~1:200 D.構造物
土工図 1:100~1:200 B.線形形状(土工形状)
仮設構造物詳細図 1:50~1:500 D.構造物
(2)モデルの品質(精度及び確度)
CIM 河川堤防モデルでは、堤防の線形(平面、縦断)、横断構成が堤防の基本であるため、基本 形状については、線形計算書等との差異が生じないようにモデルを作成する。また、その他のCIM 河 川堤防モデルに含まれる要素について位置や形状が正確ではないものについては、該当する要素に 対して、位置、形状精度の注釈を属性に記載することが望ましい。
【解説】
施工者へのデータ受渡し情報として、施工に直結する堤防法線形情報(堤防法線、標高情報、堤 防断面構成情報)は、2 次元詳細設計情報と差異が生じないような精度のモデルを作成する。また、
埋設配管などの施工管理用での重要情報も同様な取扱いとする。なお、参照する図面の位置や形状 の精度確度が保障されていないものについては、その旨を明記する。
(3)施設構造モデルの詳細度(作り込み度)
河川堤防モデルにおける、築堤部以外のその他の構造物(護岸、水制及び付帯工(坂路、堤脚水 路、天端工、裏法階段工等))におけるモデルの詳細度は、従来の 2 次元の図面の活用を基本とし、
CIM モデルでは各施設位置は明確に示すものとし、構造の詳細度はあくまでも外形と構造諸元仕様 がわかるレベルを基本とするが、CIM 河川堤防モデルを作成する着手段階で、用途を踏まえてモデ ル作成計画を策定することが望ましい。
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【解説】
河川堤防に関わる施設構造物は、護岸、水制及び付帯工(坂路、堤脚水路、天端工、裏法階段工 等)が対象となり、CIM モデルでは施工精度に合わせた設置位置を示し、施設構造は外形レベルと し、詳細諸元は2 次元情報で対応するものとする。
以上のとおり、大部分は施工時に受渡しによる手戻りが生じないための必要となる設計データや 設計条件の可視化、その他住民説明のためのモデル作成であり、数量算出や干渉確認、合意形成の ためのイメージなど用途に応じて設計対象物の形状や寸法、要素の正確さを使い分けるものとする。
(4)2 次元測量成果に基づく CIM モデル作成
設計に使用する測量が2 次元成果で対応する場合は、それぞれの必要条件に応じて CIM モデルを 作成するものとする。
【解説】
各業務条件に応じて、CIM モデル作成を行う。モデル作成における基本的な考え方を次に示す。
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