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3 調査・設計

3.3 CIM モデルの作成【受注者】

3.3.3 河川堤防 CIM モデル 属性情報

発注者は「5.2 維持管理段階での活用」を参考に、設計・施工段階で作成した CIM モデルを維持 管理段階でどのように活用するかを事前に検討の上、活用場面に応じて設計時点で付与しておくべき 情報を受注者に提示できるようにする。

また、「CIM モデル作成 事前協議・引継書シート」の事前協議時記入欄に、事前協議結果を記入 する。「CIM モデル作成 事前協議・引継書シート」については本ガイドライン共通編 第 1 章総則 を参照。

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LandXML1.2 及びオリジナルファイル(○○形式)

 本体工・仮設物・ゲート設備モデル

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3.2.3 CIM 執行環境の確保【受注者】

受注者は、データ作成が可能な体制、環境(3 次元 CAD 等のソフトウェア及び動作可能なパソコ ン等のハードウェア)の確保を行う。

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3.3 CIM モデルの作成【受注者】

受注者は、発注者との事前協議結果を踏まえ、CIM モデルを作成する。

CIM モデル共通の考え方は、本ガイドライン共通編「1.4 CIM モデルの考え方・詳細度」を参照。

ここで、河川堤防についての記述を3.3.1 ~ 3.3.3 に記載し、樋門・樋管についての記述を 3.3.4 ~ 3.3.6 に記載する。

3.3.1 河川堤防 CIM モデルの基本的な考え方

(1)河川堤防モデル作成対象

作成する CIM モデルは、現況地形、余盛り形状含めた堤防断面、護岸、水制及び付帯工(坂路、

堤脚水路、天端工、裏法階段工等)とする。加えて、河川計画諸元(計画堤防諸元、堤防計画高、

HWL 等)等、設計に関わる基本的な重要条件は明記するものとする。また、施工時に配慮すべき 事項(利水、環境、用地等)や注意事項(地下埋設管、用地境界等)についても施工者に伝達され るようわかりやすく明記することが望ましい。

【解説】

河川堤防の設計では、設計の際には考慮すべき各種条件を基に堤防形状が設定されており、施工 及び維持管理面からもこれら設計条件が重要な事項となる。

CIM モデルの構成として、大きく「地形(現況)の CIM モデル」、「堤防(計画)の CIM モデル」

「構造物(計画)のCIM モデル」に分けて、更に「CIM モデル」は形状を示す「3 次元形状データ」

と情報を示す「属性データ」から構成する。

図 21 堤防及び構造物モデルの構成例

出典:産学官 CIM 検討会 千曲川河川事務所資料

②堤防(計画)の3次元モデル

3次元形状データ:計画堤防形状(位置、高さ等)

付与する属性:堤防材料諸元、道路舗装諸元、

付帯施設の種類・諸元

③構造物(計画)の3次元モデル

3次元形状データ:樋門・樋管形状(位置、高さ等)

付与する属性:構造物の種類、護岸状況

①地形(現況)の3次元モデル

3次元形状データ:地形形状(位置、標高等)、現況堤防の形状(位置、高さ)

付与する属性:位置情報、土地利用種別(道路・田畑等)、現況構造物、近接構造物(家屋等)、

用地境界、地下埋設物

①+②+③ ⇒ 改修計画の3次元モデル

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H=1:200~1:1000 護岸、樋門・堰・水門・排水 機場、床止め

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表 9 河川詳細設計成果物 対 CIM 河川堤防のモデル 設計

種別 設計項目 成果物項目 縮尺 適用

詳細

設計 設計図

位置図 1:2500~1:50000 C.地形 平面図 1:500~1:1000 A.線形 縦断面 V=1:50~1:100

H=1:200~1:1000 B.線形形状(土工形状)

標準断面図 1:100 又は 1:200 B.線形形状(土工形状)

横断図 1:50~1:100 B.線形形状(土工形状)

本体工一般図 1:100~1:1000 D.構造物 本体構造詳細図 1:20~1:100 D.構造物 基礎工一般図 1:100~1:1000 D.構造物 基礎工詳細図 1:20~1:200 D.構造物 付帯工一般図 1:100~1:1000 D.構造物 付帯工詳細図 1:20~1:100 D.構造物 配筋図 50~1:200 D.構造物

土工図 1:100~1:200 B.線形形状(土工形状)

仮設構造物詳細図 1:50~1:500 D.構造物

(2)モデルの品質(精度及び確度)

CIM 河川堤防モデルでは、堤防の線形(平面、縦断)、横断構成が堤防の基本であるため、基本 形状については、線形計算書等との差異が生じないようにモデルを作成する。また、その他のCIM 河 川堤防モデルに含まれる要素について位置や形状が正確ではないものについては、該当する要素に 対して、位置、形状精度の注釈を属性に記載することが望ましい。

【解説】

施工者へのデータ受渡し情報として、施工に直結する堤防法線形情報(堤防法線、標高情報、堤 防断面構成情報)は、2 次元詳細設計情報と差異が生じないような精度のモデルを作成する。また、

埋設配管などの施工管理用での重要情報も同様な取扱いとする。なお、参照する図面の位置や形状 の精度確度が保障されていないものについては、その旨を明記する。

(3)施設構造モデルの詳細度(作り込み度)

河川堤防モデルにおける、築堤部以外のその他の構造物(護岸、水制及び付帯工(坂路、堤脚水 路、天端工、裏法階段工等))におけるモデルの詳細度は、従来の 2 次元の図面の活用を基本とし、

CIM モデルでは各施設位置は明確に示すものとし、構造の詳細度はあくまでも外形と構造諸元仕様 がわかるレベルを基本とするが、CIM 河川堤防モデルを作成する着手段階で、用途を踏まえてモデ ル作成計画を策定することが望ましい。

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【解説】

河川堤防に関わる施設構造物は、護岸、水制及び付帯工(坂路、堤脚水路、天端工、裏法階段工 等)が対象となり、CIM モデルでは施工精度に合わせた設置位置を示し、施設構造は外形レベルと し、詳細諸元は2 次元情報で対応するものとする。

以上のとおり、大部分は施工時に受渡しによる手戻りが生じないための必要となる設計データや 設計条件の可視化、その他住民説明のためのモデル作成であり、数量算出や干渉確認、合意形成の ためのイメージなど用途に応じて設計対象物の形状や寸法、要素の正確さを使い分けるものとする。

(4)2 次元測量成果に基づく CIM モデル作成

設計に使用する測量が2 次元成果で対応する場合は、それぞれの必要条件に応じて CIM モデルを 作成するものとする。

【解説】

各業務条件に応じて、CIM モデル作成を行う。モデル作成における基本的な考え方を次に示す。

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図 22 メッシュ間隔の違いによる地形の再現の違い

出典:CIM 技術検討会 平成 27 年度報告【別冊資料】

※地形データのメッシュ間隔は現況地形が十分に再現できるメッシュ間隔の検討が必要となる。

0.5m メッシュの堤防形状 1mメッシュの堤防形状

2mメッシュの堤防形状 5mメッシュの堤防形状

図 23 航空写真をオーバーレイした場合の見え方

出典:CIM 技術検討会 平成 27 年度報告【別冊資料】

※合意形成モデルの鳥瞰イメージでは標高メッシュの地形再現性の差が航空写真で隠される 0.5m メッシュの堤防形状 1mメッシュの堤防形状

2mメッシュの堤防形状 5mメッシュの堤防形状

坂路 堤防

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○堤防モデルの作成例

堤防モデルの作成対象と作成モデルを次表に示す。CIM 移行期間は、2 次元設計図面を基に CIM モデルを作成する。

表 14 作成対象と作成モデル(堤防モデル)

段階 作成対象 作成モデル

移行期間2 次元設計成果 の3 次元図化

基本は横断測量間隔に応 じた横断図からの 2 次元設 計を基にした堤防法線、堤 防定規形状、余盛等を含む 施工形状のCIM モデル(坂 路などの形状含む)

【情報化施工対応】

 線形のCIM モデルと 3 次元的に合成した骨格図

 横断図と平面・縦断線形から作成したサーフェスモ デル等の3 次元モデル

課題:サーフェスモデルにおける精度(メッシュピッチ。

起工測量との整合性)

【その他、住民説明等への活用対応】

CIM 設計 3 次元による設 計

3 次元測量を基にした堤 防定規形状、余盛等を含む 施工形状のCIM モデル(坂 路などの形状含む)

 横断図と平面・縦断線形から作成したサーフェスモ デル等のCIM モデル

課題:サーフェスモデルにおける精度(メッシュピッチ。

起工測量との整合性)

骨格構造モデル(スケルトンモデル)のイメージ

サーフェスモデルのイメージ

図 24 骨格構造モデル(スケルトンモデル)とサーフェスモデルの例(堤防)

出典:CIM 技術検討会 平成 27 年度報告【別冊資料】

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○護岸工、高水敷

護岸工は、高水護岸など堤防線形と同じ線形をとる場合(堤防と一体化した構造)や低水護岸 などで堤防線形とは独立した線形をとる場合(堤防と独立した構造)がある。

堤防と一体化した構造の場合は、計画堤防モデルに護岸工を含めてモデルを作成してもよく、

護岸の範囲や控え厚、規格などの情報から計画堤防モデル内に護岸工モデルを作成する。その場 合も護岸として判別できるように、属性を付与しておくことが望ましい。

低水護岸に鋼矢板護岸などを用いる場合、堤防と独立した線形をとる場合がある。その場合は、

低水護岸全体を堤防とは独立したモデルとして作成することが望ましい。護岸工の3 次元モデル は、護岸の規格、平面及び縦断線形からモデルを作成する。

○付帯工

堤防の付帯工は、坂路や管理用通路、堤脚水路、法覆工、基礎地盤の改良工(地盤改良等)、 漏水防止工、ドレーン工、距離標、CCTV、埋設配管、境界杭、管理用設備等があるが、法覆工 など堤防と同一のモデル内に作成した方が効率的なものがある。ここでは、堤防と分離する付帯

堤防の付帯工は、坂路や管理用通路、堤脚水路、法覆工、基礎地盤の改良工(地盤改良等)、 漏水防止工、ドレーン工、距離標、CCTV、埋設配管、境界杭、管理用設備等があるが、法覆工 など堤防と同一のモデル内に作成した方が効率的なものがある。ここでは、堤防と分離する付帯