• 沒有找到結果。

対談の一部の抜粋は次のとおりである。(対談全文は、資料編を参照)

対談Ⅰ:赤瀬川原平「老人力講座」

対談Ⅱ:林真理子「林真理子さんとの対話」

対談Ⅲ:武者小路実篤「真理先生の“日々是好日”」

対談Ⅰ:赤瀬川原平 「老人力講座」(p.1137~p.1138)

赤瀬川 あれが一種のはしりだと思うんですね、老人力的なものの はしり。

東海林 かなり強引にそこへ持っていきましたね(笑)

赤瀬川 おやじギャルというのもそうかもしれない。感覚的に老人 力的なゾーンに近寄っていったという。

東海林 老人力的な風潮が、すでにそのあたりから始まっていたと。

赤瀬川 蕎麦ブームというのもあのへんじゃないかな、時代的に。

東海林 そうそう、手打ちがどうの、名店がどことどこで、「翁」が どうの、千葉の「竹やぶ」がどうのと言い始めたのも大体 そのころですか。どんどん結びついていくなあ。

赤瀬川 東海林さん、カメラは好きですか。中古カメラとか。

東海林 ぼくは中古カメラはあんまり。でも協力しますよ、いかよ うにも(笑)

赤瀬川 中古カメラがどうのこうのと言われ始めたのは、いまから 十年ぐらい前かな。

東海林 ライカとか・・・・。このへんで少しまとめてみると、ま ず温泉ブーム、おやじギャル、蕎麦ブーム、中古カメラ、

これらはみんな老人力的な風潮であったと。

赤瀬川 あ、それからガーデニングね、最近の。これなんかもやは り・

東海林 庭いじりですからね。まさに老人力的な世界であると。

赤瀬川 骨董ブーム。お宝拝見。

東海林 そういう流れをたどっていくと、大体十年ぐらい前にそう いう兆候が現れていたということができますね。十年前あ たりに、老人力元年を設定しましょう。

赤瀬川 1986 年あたりか。じゃあキリよく 1985 年が元年ということ に。

東海林 そうすると、元年を基準に年表も作らないといけませんね。

老人力年表。

対談Ⅱ:林真理子 「林真理子さんとの対話」(p.1077~p.1080)

林 それ以来和食が好きなんです。私、田舎育ちなもので、

フランス料理なんかですと、あと、ゴハン食べないとな んだか物足りなくて。

東海林 あ、それはぼくも同じだな。フランス料理は、食事とい うより、なんか儀式という感じで、終わるとヤレやヤレ なんて思って、さ、これからほんとのゴハンを、なんて 思ったりして。

林 それからワインのティスティングっていうんがあるでし ょ。あれがもし私のところに来たらどうしようかと思う とですね、ちょっと血の気が引いてくるんですね。たと えば、女の子四人かなんかでいるとしますね、私、なん となく顔を知られているせいでしょうか、私のところに ソムリエがくるんですよ。一瞬胸が波打ちます。

東海林 胸が、波打つ(笑)

―中略―

東海林 林さんは風間杜夫さんがお好きだとか。

林 この間、ご覧になりました?(「笑っていいとも!」に林 さんが出演したこと)

東海林 ええ、拝見しました。

林 わあ!私、さっき風間さんのマネジャーの方に、どんな に嬉しかったか、お礼を申しあげました。

東海林 どういうところがいいんですか?

林 繊細な感じでしょうね。

東海林 はにかむところとか?

林 ええ、そうです。含羞を知っているというか。それに私、

男の方ってスクエアな方が好きなんです。

東海林 じゃ、サラリーマンとか。

林 ええ、私、サラリーマン大好きなんです。

東海林 そういえば、風間杜夫って、芸能人らしくないところが あるね。

林 そうなんです。とっても恥ずかしがりやのところがすき なの。

東海林 テレるところとか... 林 ええ。

対談Ⅲ:武者小路実篤 「“真理先生”の日々是好日」(p.1090~

p.1095)

「 風さわやかな初夏のある日、ぼくは例によって例のごとく、梅 干しで渋茶をすすっていた。わが人生の、最も幸せなひとときであ る。そのとき、どういうわけか、不吉な予感がぼくの胸を横切った。

ドアを開けると。編集部のN氏が、ニコヤカに立っていた。

N氏は、常にニコヤカな微笑を絶やさぬ人である。

そしてニコヤカに、「今回は武者小路実篤先生に会っていただ けませんか」と、話を切り出したのである。

武者小路実篤氏は、遠い昔、わが少年時代に、教科書や、文 庫本でお目にかかった方である。

教科書でお目にかかった人というのは、非常に恐ろしい存在 で、例えば小さいとき、よく叱られてばかりいた叔父さんのよ うな存在なのである。この思いは、いくつになっても消えるこ となく、終生残るものなのである。

その人にあって、話をするなどというのは、考えただけでも空 恐ろしく、いやどう考えても考えられず、急に身震いさえ起こ り、その日は一日、蒲団をかぶって寝込んでしまった。

心痛のあまり、対談の十日前には胃の具合ががおかしくなり、

一週間前には心臓の鼓動に変調をきたし、五日前にはノドがか すれ、前日には頭髪が抜はじめた。

東海林 エサをおやりになってるわけですか。

武者小路 うん、ま、来たらやる。こなければやらない。

東海林 もう鳥仲間で噂になってるんじゃないですか。あそこへ行 けば餌をもらえると。

武者小路 かも知れないな。

東海林 先日、八十六歳になられた誕生パーティをおやりになった そうで。

武者小路 そう。あれも毎年ね、村の連中が、「新しい村」の連中が やることに・・・。もうそれは毎年そうなってるんで。

東海林 今でも村の方たちと、そういうこと以外にお会いになるこ とは?

武者小路 うん、村の会知らせてくるけどね。ぼくも村の会に出る と、あくる日さしつかえるから・・・。去年な二度くら い行ったけど、ことしはまだ一ぺんも・・・。去年も一 ぺんだった、去年はちょっと病気したもんで。

1-2、対談における待遇表現の比較分析