• 沒有找到結果。

ネットニュース見出しにおける記号についての一考察

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

Share "ネットニュース見出しにおける記号についての一考察"

Copied!
168
0
0

加載中.... (立即查看全文)

全文

(1)

東吳大學日本語文學系碩士論文

指導教授:王世和 教授

ネットニュース見出しにおける記号についての一考察

A Study of Symbols in the Internet News Headlines

研究生:林思維 撰

中華民國 101 年 11 月

(2)

摘要

現今的日語教學中時常使用新聞做為學習教材,對於日語學習者來 說,想快速了解日本的政治經濟…等等時事,相較與報紙新聞而言,

網路新聞可說是相當方便且重要的媒介。

不論是報紙新聞或網路新聞,此兩種媒體中的「標題」皆扮演著吸 引讀者目光的重要角色1。標題文字結構簡單,意義深入簡出,並反映 報導文章內容的精華。而在日語中,新聞標題有著許多特殊表現,例 如:省略、文末表現等等,對於日語學習者來說,這些特殊表現在學 習上往往是困難的;目前為止針對這些特殊表現的讀解方法,已有相 當程度的研究成果。

但在報紙新聞標題與網路新聞標題中,「記號」表現上有著相當大的 差異。在一則報導中,報紙新聞標題可以由許多小標題組成,並在其 小標題中加以排版(字體、字的粗細大小、直書、橫書…等等);而網 路新聞標題除橫書之外並無特殊排版變化,為一定長度字句的單一標 題,並以此單一標題做為連結到其報導文章的媒介。由此,推測網路 新聞標題中的「記號」為字句之間的連接,並能有輔助推測其報導文 章內容的提示功能。

1 若是同一個新聞報社的報紙新聞與網路新聞,

台灣是兩種媒體的文字敘述報導及標題是完全一模一樣的;

而日本則是兩種媒體的文字敘述報導及標題表現大多數是完全不一樣的。

(3)

本研究以「asahi.com」、「YOMIURI ONLINE」、「毎日jp」日本三 大報社,其五天共 1493 件的網路新聞標題為主要研究對象;先以量的 分析來找出網路新聞標題中使用哪些記號,並從中挑出了最常被使用 的記號進而以質的分析其記號的用法;最後再將網路新聞標題與報紙 新聞標題做特色比較,並於結論中歸納其記號用法及實際在日語教學 中的應用,並說明本研究的限制及未來可能研究方向。

於研究結果中顯示,在網路新聞標題中的「記號」,有著相當多樣的 用法,而這些記號的使用在簡略的標題文字之中能夠判斷前後文字的 關係:有時表示連接字間關係;有時表示連接句間關係;有時也有著 省略的功能。

期望藉由此研究,能協助日語學習者解讀網路新聞標題,可以不受 新聞標題的特殊表現影響,以「記號」也能正確解讀其意義,並進而 能對日語教學有所貢獻。

關鍵字:網路新聞、標題、記號、報紙新聞

(4)

Abstract

Nowadays, the mass media are considered the best way for

foreigners to learn Japanese languages. However, electronic media such as internet news provided a better tool than print media such as a newspaper for those who want to quickly know about Japanese politics, economy, culture, etc.

Headlines not only often grab readers’ attention when browsing internet news or reading a newspaper article, but also tell the main idea of article through simple words. There are many special characters in Japanese news headlines, such as omissions, expressions at the end of sentences, and so on. For beginners, it is becoming difficult to realize this kind of news headlines. Therefore, much improvements are necessary to help readers understand the news or for solving above difficulties by conducting academic research.

Actually, symbols used in the headlines of internet news are extremely different from newspapers. The content of a newspaper

composed of several titles and typesettings (such as scripts, bald of words, vertical or horizontal writing). However, the headlines of internet news only contain a single title without any typesettings to describe the general

meaning of the report. Therefore, symbols of headlines play an important role to present the content in a more stylish way and tell readers to catch the intended meaning about the report.

My dissertation surveyed on the use of symbols on 1493 internet news-based headlines that appeared within five days of three major

(5)

publisher in Japan namely “Asahi.com”, “Yomiuri online” and “Mainichi jp”.

First, a detail analysis of what kinds of symbols used in internet news headlines was performed, and then the most frequently used symbols were selected and analyzed how to use them in news article. The study also listed a handful comparison between headlines of newspapers news and internet news. Finally, the dissertation concluded the usages of these symbols and demonstrated applications in Japanese education. Furthermore, the potential limitations and the prospective of this study are also highlighted.

According to this research, there are many different ways to use each symbol in the headlines of internet news. The symbols sometimes can tell connection of each sentence or word in a simplified title, and sometimes show omissions. Japanese learners can understand the real meaning about the news based on these results without affecting by special characters of news headlines.

Key words: internet news, headlines, symbols, newspapers

(6)

i

目次

第 1 章 序論 ... 1

1.1 研究動機及び目的 ... 1

1.2 研究対象及び用語説明 ... 5

1.3 研究方法 ... 7

1.4 本論文の構成 ... 8

第 2 章 先行研究と本研究の位置づけ ... 9

2.1 ニュースの構造と見出しの形態 ... 9

2.2 ネットニュース見出しについての研究... 11

2.3 新聞見出しについての研究 ... 12

2.4 先行研究における問題点と本研究の位置づけ... 16

第 3 章 ネットニュース見出しにおける記号の使用状況 ... 19

3.1 ネットニュース見出し資料 ... 19

3.1.1 ネットニュース見出しの総件数 ... 19

3.1.2 新聞社別の見出し件数 ... 20

3.1.3 記事種類別の見出し件数 ... 21

3.2 ネットニュース見出しにおける記号の使用状況 ... 29

3.2.1 ネットニュース見出しにおける記号の種類 ... 29

3.2.2 新聞社別のネットニュース見出しにおける記号の 使用状況 ... 31

3.2.3 記事種類別のネットニュース見出しにおける記号 の使用状況 ... 35

(7)

ii

3.3 まとめ ... 42

第 4 章 ネットニュース見出しにおける記号の用法 ... 48

4.1 読点 ... 50

4.1.1 手引きにおける方針 ... 50

4.1.2 ネットニュース見出しにおける読点の用法 ... 56

4.2 三点リーダー ... 76

4.2.1 手引きにおける方針 ... 76

4.2.2 ネットニュース見出しにおける三点リーダーの用 法 ... 79

4.3 カギ括弧 ... 87

4.3.1 手引きにおける方針 ... 88

4.3.2 ネットニュース見出しにおけるカギ括弧の用法.. 91

4.4 中点 ... 98

4.4.1 手引きにおける方針 ... 98

4.4.2 ネットニュース見出しにおける中点の用法 .... 104

4.5 手引きにおいて方針が示されていない記号... 116

4.5.1 空白 ... 116

4.5.2 コロン ... 120

4.6 まとめ ... 122

第 5 章 ネットニュース見出しと新聞見出しの特徴 ... 128

5.1 ネットニュース見出しの特徴 ... 128

5.1.1 表現から見たネットニュース見出し ... 128

5.1.2 記号から見たネットニュース見出し ... 133

(8)

iii

5.2 新聞見出しの特徴 ... 134

5.2.1 表現から見た新聞見出し ... 134

5.2.2 記号から見た新聞見出し ... 138

5.3 まとめ ... 139

第 6 章 結論 ... 144

6.1 結果と考察 ... 144

6.2 今後の課題 ... 150

参考文献 ... 153

(9)

iv

図表一覧

<表>

表 2-1 新聞見出しにおける記号による省略方法 ... 13

表 3-1 ネットニュース見出しの総件数 ... 20

表 3-2 新聞社別の見出し件数 ... 20

表 3-3 「asahi.com」における記事種類 ... 21

表 3-4 「YOMIURI ONLINE」における記事種類 ... 22

表 3-5 「毎日jp」における記事種類 ... 23

表 3-6 本研究における記事種類と三社の記事種類との比較 ... 25

表 3-7 記事種類別の見出し件数 ... 28

表 3-8 ネットニュース見出しにおける記号の種類 ... 29

表 3-9 新聞社別のネットニュース見出しにおける記号の使用数と 使用率 ... 31

表 3-10 新聞社別のネットニュース見出しにおける記号使用の有 無 ... 33

表 3-11 記事種類別のネットニュース見出しにおける記号の使用 数 ... 36

表 3-12 記事種類別のネットニュース見出しにおける記号使用の 有無 ... 40

表 3-13 新聞社別のネットニュース見出しにおける使用記号の分 類 ... 43

表 3-14 記事種類別に見たネットニュース見出しで多く使われて いる記号 ... 45

表 3-15 記事種類別のネットニュース見出しにおける記号の使用 分類 ... 46

(10)

v

表 4-1 読点の使用方針 ... 53

表 4-2 三点リーダーの使用方針 ... 78

表 4-3 カギ括弧の使用方針 ... 90

表 4-4 中点の使用方針 ... 101

表 4-5 ネットニュース見出しにおける読点の用法 ... 122

表 4-6 ネットニュース見出しにおける三点リーダーの用法 .... 124

表 4-7 ネットニュース見出しにおけるカギ括弧の用法 ... 125

表 4-8 ネットニュース見出しにおける中点の用法 ... 125

表 5-1 ネットニュース見出しと新聞見出しにおける表現特徴の比 較 ... 139

表 5-2 ネットニュース見出しと新聞見出しにおける記号使用 .. 141

<図> 図 1-1 本研究で扱うニュースの体系 ... 5

図 1-2 ネットニュースの構造 ... 6

図 2-1 新聞構造 ... 10

図 2-2 放送ニュースの構造 ... 10

図 5-1 「asahi.com」の見出し用例 ... 129

図 5-2 「YOMIURI ONLINE」の見出し用例 ... 130

図 5-3 「毎日jp」の見出し用例 ... 130

図 5-4 「朝日新聞」の見出し用例 ... 135

図 5-5 「朝日新聞」の見出し用例 ... 135

図 5-6 「毎日新聞」の見出し用例 ... 135

図 5-7 「読売新聞」の見出しの用例 ... 135

図 5-8 「毎日新聞」の見出し用例 ... 136

(11)

1

第 1 章 序論 1.1 研究動機及び目的

日本語教育にはよくニュース教材が使われるが、海外の日本語学 習者にとって、日本の政治、社会、経済などの時事ニュースをいち 早く知るには、新聞とネットニュースが最も重要なメディアである。

しかし、今まで日本語のニュース研究は主に新聞を中心としており、

ネットニュースを中心とする研究はまだ数が少ない。

新聞とネットニュースの特性を考えてみると、新聞の特性につい て、臼井(2008:11)は「新聞の特性は記事の重要さを大きさで表し、

一目でわかるようにしていることだ。新聞を見れば、その日のニュ ース価値がたちどころにわかる。・・・(中略)・・・こうした特色はほ かのメディアにはない。」と指摘している。このように、見出しから 記事本文までが一目瞭然である新聞に対して、ネットニュースには 紙面での記事の価値を表す字の大きさ、配置といった要素がなく、

読者は必ず見出しを見た上で、クリックすることで初めて、記事本 文を読むことができる。よって、ネットニュースにおいて見出しは 重要な役割を担っていると言える。

また、新聞見出しとネットニュース見出しに共通している点とし て、情報を簡潔且つ正確に伝えるために、読者の目をひく役割が求 められ、通常の文とは異なり省略や文末表現などの特徴が多く見ら れるということが先行研究によって指摘されている。しかし、新聞 見出しとネットニュース見出しの表現1

1 ここでの表現というのは、主に見出しの空間的配置といったレイアウト上の特徴 を指す。

には違いがあると思われる。

(12)

2

以下に例2を挙げる。

(用例 1)

新聞見出し

1~5 ミリ・シーベルトも除染支援 原発相「国が責任持つ」

(「読売新聞」2011/10/3)

ネットニュース見出し

5ミリ・シーベルト未満も除染支援…原発相

(「YOMIURI ONLINE」2011/10/2)

新聞とネットニュースの記事本文

細野原発相は2日、福島県庁で佐藤雄平知事と会談し、東京電力 福島第一原子力発電所事故で拡散した放射性物質の除染の支援につ いて、年間被曝ひばく線量が1~5ミリ・シーベルト未満の地域も 含めて国が費用負担に責任を持つ考えを伝えた。(後略)

2 現在、それぞれの新聞社は紙媒体の新聞に加え、自社のニュースサイトを開設し ている。例えば、読売新聞社には新聞の「読売新聞」とネットニュースの「YOMIURI ONLINE」がある。通常同一事件について、両者の見出し表現と記事本文は異なる。

しかし、時に同一事件について、両者の見出し表現は異なるが、記事本文は同じ場 合がある。ここでは、新聞見出しとネットニュース見出しにおける表現の異同を見 出すため、後者の異なる見出し表現、同一記事本文について例をあげる。

(13)

3

(用例 2)

新聞見出し

はやぶさ2 ピンチ

予算削減 打ち上げに暗雲 計画「奇跡の帰還」なるか

「毎日新聞」2011/12/3)

ネットニュース見出し

はやぶさ2:ピンチ 予算削減、打ち上げに暗雲

「毎日jp」2011/12/4)

新聞とネットニュースの記事本文

生命の起源とされる有機物を含んだ試料採取を目指す小惑星探査 機「はやぶさ2」計画が、延期の危機に直面していることが分かっ た。(後略)

(用例 3)

新聞見出し

三菱UFJ

カナダ太陽光発電へ融資 85 億円、主幹事行 北米で最大級

(「読売新聞」2011/10/3)

(14)

4

ネットニュース見出し

三菱UFJ、カナダ太陽光発電に85億円融資へ

(「YOMIURI ONLINE」2011/10/3)

新聞とネットニュースの記事本文

三菱東京UFJ銀行は、カナダで建設中の北米最大規模の大型太 陽光発電所(メガソーラー)に、主幹事銀行として1億1700万 カナダ・ドル(約85億円)を協調融資することを決めた。(後略)

以上の 3 例について、新聞見出しは紙面の仕上がりの形を考えて 文字などの配置が工夫されており、複数の見出しが横書き、縦書き を織り交ぜて構成されているが、ネットニュース見出しは全て横書 きの単一見出しで構成されており、語句ができるだけ省略され、そ の替わりに記号によって繋げられている。

(用例 1)について、新聞では「1~5 ミリ・シーベルトも除染支 援」、「原発相「国が責任持つ」」という二つの見出しがあるが、ネッ トニュース見出しでは三点リーダー(…)を使って語句が接続され ている。

(用例 2)について、新聞見出しでは「はやぶさ2 ピンチ」、「予 算削減 打ち上げに暗雲」、「計画「奇跡の帰還」なるか」の三つの 見出しがあるが、ネットニュースでは新聞見出しの語句間にコロン

(:)と読点(、)が入れられ、さらにそれらの間が空白で接続され ている。

(用例 3)について、新聞見出しでは「三菱UFJ」「カナダ太陽 光発電へ融資」「85 億円、主幹事行」「北米で最大級」という四つの 見出しがあるが、ネットニュース見出しでは新聞見出しの語句を部

(15)

5

分的に書き換え、省略し、それらを読点(、)を使って繋げている。

以上の例より、ネットニュース見出しは新聞見出しのような字の 大きさや配置というレイアウトがなく、限られたスペースで簡潔に 表現できるよう、記号によって語句を簡略化、書き換え、統合した り、語句間に記号を入れて語句間関係を示していると考える。

よって、ネットニュース見出しの記号が担う役割は多様であり、

その用法は普遍的文章で使われるものとは、様相が異なる可能性が 高いと推測される。

見出しについて、先行研究では省略や文末表現などの特徴が明ら かにされているが、本研究では記号という新しい視点から分析を行 う。

本研究の目的は、日本語学習者がネットニュース見出しを読解す る際の手助けとするため、ネットニュース見出しにおける記号の使 用状況と用法を解明することである。また、ネットニュース見出し と新聞見出しの特徴をさらに進んで比較し、考察する。

1.2 研究対象及び用語説明

ニュースという名詞は今汎用されている。ニュースは一般に新聞 やテレビニュースなどを表すが、本研究で扱うニュースの体系は以 下の図 1-1 に示す通りである。

図 1-1 本研究で扱うニュースの体系

(16)

6

ニュースは「読みニュース」と「放送ニュース」の二つに分ける ことができる3

本研究のネットニュースの構造を図示すると以下のようになる

。「読みニュース」は、新聞とネットニュースに分類 でき、文字、時には写真と共に構成されるものである。一方、「放送 ニュース」はテレビニュースとラジオニュースに分類できる。本研 究ではこのようなニュースの体系から、ネットニュースを主な対象 とし研究する。

4。

図 1-2 ネットニュースの構造

図 1-2 は 2.1 で指摘しているニュースの構造に関わる研究に基づ いている。ネットニュースは新聞と同じように「読みニュース」に 属しており、構造も一致していると考えられるからである。本研究 ではこの全体的な構造を呼ぶ時に、「記事」という語を用い、前書き と本文を合わせて呼ぶ時に、「記事本文」という語を用いる。

また、本研究で扱う「記号」については、ある情報を伝達するた めに体系的に使われる符号であり、文字以外のものを指す。

3 「読みニュース」と「放送ニュース」は最上(1997)が使用している用語である。

4 本研究の「2.1 ニュースの構造について」に基づく。

記事本文 記事

(17)

7

1.3 研究方法

本研究では、研究資料として日本の主要な新聞社である朝日、読 売、毎日のネットニュース5と新聞6

本研究では、ネットニュース見出しにおける記号の使用状況及び その用法を明らかにするために以下のような方法で考察を進める。

を収集し、見出しについて分析 を行う。

まず、ネットニュース見出しと新聞見出しに関する先行研究をま とめ、先行研究での不足点と問題点について提示する。

そして、ネットニュース見出しにおける記号の使用状況について 量的分析を行う。

次に、量的分析の結果から使用頻度が高い記号を抽出し、使用頻 度が高い記号の内、一部の記号については、各新聞社から発行され た用字用語手引きでの記号の使用方針との比較を行い、ネットニュ ース見出しにおける特徴的な記号用法について分析・考察する。ま た、記事本文とも照らし合わせて分析を行う。

その次に、ネットニュース見出しと新聞見出しの特徴を分析・比 較する。

最後に、上記の結果を基にし、ネットニュース見出しにおける記 号を中心に考察する。

5 ネットニュース資料は 2011 年 12 月 1 日から 2011 年 12 月 5 日までの五日間に

「asahi.com」「YOMIURI ONLINE」「毎日jp」で掲載されたものを研究資料とす る。また、ネットニュース見出し資料には「“新聞社”+ “日付”+ “通し番号” の順番で資料番号をつけて整理した。例えば、「A1201094」は、「A= asahi.com」の

「1201=12 月 1 日」付、「094=通し番号 94 番」のニュースであることを示す。尚、

「Y」は YOMIURI ONLINE 、「M」は毎日jpを表す。

6 新聞資料は 2011 年 12 月 1 日から 2011 年 12 月 5 日まで「朝日新聞」(名古屋本 社)「読売新聞」(中部支社)「毎日新聞」(名古屋本社)の朝刊に掲載されたもの を研究資料とする。

(18)

8

1.4 本論文の構成

本研究は第一章から第六章までの全六章からなる。第一章では、

研究目的、対象、方法、構成および用語説明について述べる。第二 章では、ネットニュース見出しと新聞見出しに関する先行研究の成 果及び問題点を提示し、本研究の目的も明示する。また、ネットニ ュース見出しにおける記号について、第三章では記号の使用状況と いう量的分析、第四章では記号の用法という質的分析を行う。研究 目的で提示したように、ネットニュース見出しと新聞見出しにおけ る表現方法には違いがあるため、第五章ではネットニュース見出し と新聞見出しの特徴を分析し、両者の相違点を比較する。第六章で は、本研究の結果と考察、今後の課題を述べる。

(19)

9

第 2 章 先行研究と本研究の位置づけ

本章の 2.1 は先行研究におけるニュースの構造と見出しの形態に ついての概念をまとめ、2.2 ではネットニュース見出し、2.3 では新 聞見出しに関する今までの研究を整理し、さらに先行研究における 問題点を提示する。これらによって、2.4 で先行研究の問題点をま とめて、本研究の位置づけを述べる。

2.1 ニュースの構造と見出しの形態

まず、ニュースの構造に関わる研究は、新聞と放送に分けられて いる。新聞ニュースの構造に関わる研究には、斎藤(1974) 、日比野 (1992) 、最上(1997) 、水内(2000) 、臼井(2007)などがあり、新 聞文章の構成は逆ピラミッド構造を持つ 5W1Hからなると述べられ ている7

これらの研究は、ニュースの構造について、いずれも前述した逆 ピラミッド構造によって捉えている。ここでは、最上(1997)の指摘

。また、放送ニュースの構造については、テレビニュース を対象としている金庭他(1999)とニュース報道の表現法について論 じている最上(1997)が見られる。

7 『記者ハンドブック 第 12 版 新聞用字用語集』(2010 年版)は「一般文章では 結論を最後に書くが、ニュース報道はいきなり結論を先に出し、次に経過的に重要 なこと、説明的なことを順次書く。」と記述している。逆ピラミッドつまり逆三角 形の構造は読者にまずニュースのポイントを伝えることになるし、記事を簡潔にす ることにも役立つと考える。また、同書では 5W1H(Who、Where、When、What、Why、

How)について、ニュースの 6 要素であると述べられており、さらにもう一つの W を加え、記事が読者に対して持つ意味・値打ち(WORTH)の検証も大事であると提 示している。

(20)

10

した新聞及び放送ニュースの構造を代表とし、以下に図示する8

図 2-1 の新聞構造は、見出し、前書き、本文の三段階の形式を取 っている。同じように、図 2-2 放送ニュースも三段階に分かれてい るが、特にテレビニュースでは読者が画面のタイトルや映像を見な がら、アナウンサーが読み上げるリード(前説)を聞いてニュース の内容を大づかみに知り、次に本文を知るという仕組みである。ま た、放送ニュースは短いリードの方がよりわかりやすいため、必ず しも新聞構造の前書きと同じように、5W1H がリード部分に含まれる とは限らない。

次に、見出しの形態について指摘している研究は、斎藤(1974)、 日比野(1992)、水内(2002)などがある。これらの研究で述べられ ている見出しの形態は主に圧縮性、簡潔性、表示性を持っていると いうものである。『記者ハンドブック 第 12 版 新聞用字用語集』

(2010 年版)でも見出しの形態について、簡潔な記事にするため、

記事の中の字句をそのまま使い、客観的なポイントだけを主観を交 えずに的確に抽出して伝える「客観見出し」が多用されると明記し

8 図 2-1 と図 2-2 は最上(1997)が作成したものである。

図 2-1 新聞構造 図 2-2 放送ニュースの構造

(21)

11

ている。そのほか、野口(2002)は見出しについて、名詞止め、助 詞止めによる述部省略があることによって、テンスやムードが明示 されないという特徴があると指摘している。以上の見出しの形態に 関する研究から、記事本文のキーワードから組み立てられている見 出しは、省略された文の構成要素を記事本文から復元できると考え る9

本研究では以上のようなニュースの構造と見出しの形態から、見 出しと記事本文とは密切な関係があると考えており、ネットニュー ス見出しの記号用法を調査する際には、記事本文とも照らし合わせ て分析を行う。

2.2 ネットニュース見出しについての研究

ネットニュースを中心とした見出し研究には張(2008)の文末省略 に関する研究が見られる。張(2008)はヤフー・主要ニュースの見出 しにおける文末の類型を分類し考察した上で、その文末省略の形式 と理由も解明している。

張(2008)の研究で本研究と関わりがあるのは、文末に現れる記 号「?」についての記述である。張(2008)はネットニュース見出 しで見られた「?」の記号止め形式について、「可能性がある」、「疑 いがある」の代用と考えており、見出しの字数を制限内に納めよう と工夫する時、「?」での終止によって、疑問、推測、不確定などを

9 省略については久野(1987:8)が「省略されるべき要素は、言語的、あるいは 非言語的文脈から、復元可能でなければならない」という根本原則があることを指 摘している。

(22)

12

示していると述べている。

張(2008)の研究は文末を中心とするため、「?」の記号止めのみ を論じているが、ネットニュース見出しでよく見られる読点、空白 といった語句を区切り、分別、分かりやすくするための記号につい ては分析されていない。よって、本研究はネットニュース見出しで よく使われている記号を網羅的に取り上げ、記号用法について研究 を進める。

2.3 新聞見出しについての研究

ニュース見出しの研究には、新聞を対象としたものがもっとも多 い。新聞における見出しの研究は主に省略方法、文末特徴、歴史的 変化、日本語教育での応用などがある。

まず、新聞見出しにおける省略方法の研究は菅野(1993)、日比野

(1995)、水内(2001)、野口(2002)などがある。次に、文末特徴 については、野口(2006)の文末格助詞、取り立て助詞の研究があ る。また、歴史的変化の研究は梶原(1986)、田原(1994)がある。

日本語教育での応用の研究は水内(2000)がある。その内、本研究 と関連深い、記号について言及されている研究は野口(2002)と田 原(1994)である。

野口(2002)は 1990 年から 2002 年 2 月末まで、朝日、日経の新 聞見出しを研究資料として抽出し、「客観見出し」を持つ政治面・経 済面と「主観見出し」を持つ社会面という記事種類に分けて、見出

(23)

13

しにおける省略方法について分析している10。野口(2002)の分析 のうち記号による省略方法について以下の表 2-1 で整理した。

表 2-1 新聞見出しにおける記号による省略方法11

記号による省略 見出しの例文

1.読点、中点、

半角の空白

助詞や接続助詞 の省略

検証・復興への道 (朝日)

2.疑問符

①「~か」の代用

②主語を表す

「は」の後ろにつ くとき「どうです か」「何ですか」

の代用

日本外交の軸は? (朝日)

3.感嘆符 驚きや感動を表 す

4.カギ

引用の場合「と述 べた・語った・表 明した・訴えた」

などの省略

漁師「残した船が心配」(朝日)

5.ヒゲ 比喩など含みの あるときに使用

“絶頂”から“ならく”へ (朝日)

10 野口(2002)は「客観見出し」と「主観見出し」について、「客観見出し」は記 事の内容を主観を交えず的確に要約したものであるのに対し、「主観見出し」は記 事が客観的な事実報告であっても、見出し作成者が自分の印象を加味し、主観的に 作る見出しであると述べている。

11 野口(2002)を基に筆者が整理。

(24)

14

6.矢印

「それから」「~た 結果」という接続 語の代用

上野の 59 歳ホームレスは元証 券マン

転職→株で失敗→家族と別離

→故郷失う (朝日)

7.三角印

「話者」の意見・

主張を表す

「植物油使用 伝統と違う」

▼日本 欧州▲

「風土に合った製法・風味」

(朝日)

野口(2002)は新聞見出しの省略、略語・略称といった表現の工 夫について総合的に考察し、日本語学習者の読解の手助けになるよ うに整理したという点で意義があると言える。しかし、以下の問題 点がある。

まず、野口(2002)は新聞見出しの「記号による省略」というタイ トルを用いているが、挙げられた見出しの例に使われている記号は 単なる省略だけでなく、用法も含まれている。例えば、感嘆符につ いて、野口(2002)は「驚きや感動を表す」と述べているが、何が 省略されているか特定できないので、「省略」より「用法」のほうが 適切であると考える。

また、野口(2002)は資料の記事種類について、「客観見出し」を 持つ政治面・経済面と「主観見出し」を持つ社会面を含むと述べて いるが、見出しの実例を見てみると、「客観見出し」を持つとされる 政治面・経済面の記事であっても、時に報道者の意志・主観的な考 えが加わることもあるため、客観見出しと主観見出しは分別が難し

(25)

15

く、この二つの分類に言及する意味合いはあまりないと考えられる。

野口(2002)は新聞見出しを研究対象とするのに対し、本研究で はネットニュース見出しを研究対象とし、さらに記号を研究の中心 とする。以上で提示した野口(2002)の問題点より、本研究では記 号による省略に限らず、記号の用法全般について分析を行う。また、

記事種類についても、特に政治面・経済面・社会面に限定せず、広 範に記事種類の見出し資料を収集する。

一方、田原(1994)は 20 年ごとの三時代(1940 年、1960 年、1980 年)における新聞見出しの記号を比較している。

その結果、記号について大きな時代間の相違が見られた。1940 年 にはヒゲ(〝〟)以外はあまり見られなかったが、1960 年と 1980 年では、読点(、)中点(・)疑問符(?)カギ括弧(「 」)といっ た記号が多用されるようになった。

さらに用法について、読点は「格助詞の省略」、「文の切れ目の明 示」、「同格」の三つの用法がある。この内、「格助詞の省略」は 1960 年及び 1980 年の二時代で使用数が最も多い用法であり、また時代に つれて増加していた。「同格」の用法については、1980 年に最も少 なくなっており、その代わりに中点が使用されている。疑問符は 1940 年には全く使用されていなかったが、1980 年には使用量が増え、

断定を避ける傾向があると田原(1994)は指摘している。ヒゲとカ ギ括弧については、「引用」と「取り立て」の二つの用法がある。1940 年にはカギ括弧よりヒゲの使用が多いが、1980 年には逆転し、カギ 括弧の使用が多くなっており、ヒゲは強い「取り立て」の時のみに 使われていた。

(26)

16

田原(1994)はこれらの記号について、記事を効果的、正確に伝 えるための工夫がなされており、より視覚的、印象的にとらえるの に寄与しているという特徴がまとめられている。

田原(1994)の研究は新聞見出しにおける字種12

また、田原(1994)の研究結果では、新聞見出しにおける記号の 使用は時代につれて増加傾向にあると述べられている。インターネ ットが発達している現在、横書きであるネットニュース見出しにお ける記号の使用状況はどのような傾向や特徴を持つのかについて、

本研究では深く分析を行う。

を中心に歴史的 変化を分析しており、見出しで多く見られる文法研究とは異なる視 点で論述している。しかし、現在の新聞見出しでは横書き、縦書き という配置によって、記号の使用が異なると考えられるが、田原

(1994)は新聞見出しについての配置に言及していない。

2.4 先行研究における問題点と本研究の位置づけ

今までのニュース見出し研究はおもに新聞を中心とし、ネットニ ュースを対象とする研究はまだ数が少ない。

まず、先行研究における問題点を以下でまとめる。

a.張(2008)はネットニュース見出しにおける文末省略を研究し ているため、記号止めについては「?」のみを論じている。ネット ニュース見出しでよく現れている読点、空白、中点などの記号は分

12 田原(1994)の研究において、字種は漢字、かな、カナ、漢数字、アラビア数 字、アルファベット、記号に分けられている。

(27)

17

析されていない。

b.野口(2002)は新聞見出しに見られる記号による省略について の研究であるが、挙げられた例には記号による省略だけではなく、

記号の用法も含まれている。また、「客観見出し」を持つ政治面・経 済面と「主観見出し」を持つ社会面という記事種類の見出し資料を 収集しているが、「客観見出し」と「主観見出し」は特に分別が難し く、その二つの分類に言及する意味がないと考える。

c.田原(1994)は新聞見出しの記号における歴史的変化について 分析している。記号は新聞見出しの配置(横書き、縦書き)により、

様相が異なる可能性がある。しかし、田原(1994)は新聞見出しに ついての配置といったものには言及されていない。

以上の問題点から、本研究の位置づけを述べる。

先行研究は主に新聞見出しを対象とした形態に関する研究であり、

具体的には省略、文末表現、助詞などに焦点を当てるものが多い。

本研究ではネットニュース見出しを研究対象とし、記号に主眼を 置くという点で先行研究とは異なる。

本研究では一定期間において、ネットニュース見出しにおける記 号の種類を網羅的に調査し、新聞社別と記事種類別に記号使用状況 について量的分析をする。記号の種類を網羅的に調査するという点 で張(2008)とは異なり、記事種類別について特に政治面・経済面・

社会面に限定せず、広範に記事種類の見出し資料を収集するという 点で野口(2002)とは異なる。

(28)

18

また、野口(2002)では量的分析はなされていないが、本研究で は量的分析を行った上で、その結果から使用頻度が高い記号を抽出 し、記号による省略も含めた用法全般について見出しと記事本文と 照らし合わせて分析する。

さらに、新聞見出しとネットニュース見出しの表現と特徴につい て比較分析することで、新聞見出しのみを対象とした田原(1994)

とは異なり、見出しの紙面・画面配置上の差についても論じる。

(29)

19

第 3 章 ネットニュース見出しにおける記号の使用状況 本章ではネットニュース見出しにおける記号の使用状況を量的に 分析する。まず、3.1 で本研究が扱っている研究資料とするネット ニュース見出しの資料総数を新聞社別、記事種類別から分類した。

次に、3.2 では 3.1 をもとにし、ネットニュース見出しにおける記 号の使用状況を新聞社別、記事種類別から分析した。最後に、3.3 で本章の重要点をまとめた。

3.1 ネットニュース見出し資料

ネットニュース見出し資料としては 2011 年 12 月 1 日から 2011 年 12 月 5 日までの五日間に「asahi.com」、「YOMIURI ONLINE」、「毎 日jp」で掲載された見出しを収集した13。収集した見出し資料を 基に、ネットニュース見出しの総数、また新聞社別、記事種類別か ら分析した。

3.1.1 ネットニュース見出しの総件数

2011 年 12 月 1 日から 2011 年 12 月 5 日までの五日間に掲載され たネットニュース見出しの総数を以下の表 3-1 に示す。

13 ネットニュース見出しの資料は

「asahi.com」(http://www.asahi.com/news/ )、「YOMIURI ONLINE」

(http://www.yomiuri.co.jp/latestnews/)、「毎日jp」

(http://mainichi.jp/flash/)から収集した(2011 年 12 月時点)

(30)

20

表 3-1 ネットニュース見出しの総件数(単位:件) 日付別 2011年

12 月 1 日(木)

2011年 12 月 2 日(金)

2011年 12 月 3 日(土)

2011年 12 月 4 日(日)

2011年 12 月 5 日(月)

五日間 の総数

見出し件数 384 312 247 228 322 1493

表 3-1 に示すように、五日間のネットニュース見出しの総数は合 計 1493 件である。

3.1.2 新聞社別の見出し件数

「asahi.com」、「YOMIURI ONLINE」、「毎日jp」による五日間の見 出し件数を以下の表 3-2 に示す。

表 3-2 新聞社別の見出し件数 (単位:件) asahi.com YOMIURI

ONLINE

毎日jp

2011 年 12 月 1 日(木) 97 160 127 2011 年 12 月 2 日(金) 101 99 112 2011 年 12 月 3 日(土) 62 93 92 2011 年 12 月 4 日(日) 55 106 67 2011 年 12 月 5 日(月) 99 113 110

合計 414 571 508

新聞社別に見た五日間の見出し件数は「asahi.com」414 件、

(31)

21

「YOMIURI ONLINE」577 件、「毎日jp」508 件である。

3.1.3 記事種類別の見出し件数

本研究が収集した資料は「asahi.com」、「YOMIURI ONLINE」、「毎日 jp」三社の見出しである。新聞社によって記事種類の分類方法が 違ってくるため、資料の統一性を考慮し、本節では各新聞社ごとの 記事種類を表 3-3、表 3-4、表 3-5 でまとめた上で、新聞社を問わず、

「asahi.com」を基準として記事種類を統一分類した。また、記事に 下位分類がある場合でも、上位分類を基準とする14。本研究におけ る記事種類の分類を表 3-6 でまとめる。最後に本研究における記事 種類をもとにし、記事種類別の五日間の見出し件数を表 3-7 に示す。

表 3-3「asahi.com」における記事種類

記事種類別 見出し件数

社会 181

政治 43

ビジネス 64

国際 55

文化 11

スポーツ 44

サイエンス 5

おくやみ 11

14 「YOMIURI ONLINE」には【国際】という記事分類があるが、その下に<中東>、<

北朝鮮>といった下位分類もある。この場合は、上位分類の【国際】を記事種類と する。

(32)

22

表 3-3 は、「asahi.com」における記事種類を【社会】、【政治】、【ビ ジネス】、【国際】、【文化】、【スポーツ】、【サイエンス】、【おくやみ】

という 8 種類の分類からまとめたものである。

表 3-4「YOMIURI ONLINE」における記事種類

記事種類別 見出し件数

社会 237

政治 72

経済 49

国際(中東、北朝鮮など) 52

社会文化 13

エンタメ 3

スポーツ 122

科学 18

選挙 5

表 3-4 は、「YOMIURI ONLINE」における記事種類を【社会】、【政治】、

【経済】、【国際】、【社会文化】、【エンタメ】、【スポーツ】、【科学】、

【選挙】という 9 種類の分類からまとめたものである。

「asahi.com」と比較して見ると、【社会】、【政治】、【スポーツ】

の分類は「asahi.com」と「YOMIURI ONLINE」では共通している。し かし、【経済】、【国際】、【社会文化】、【エンタメ】、【科学】、【選挙】

という六つの分類は「asahi.com」と違っている。そのうちの【経済】、

【社会文化】、【エンタメ】、【科学】の四つの分類は、「asahi.com」

(33)

23

では【ビジネス】、【文化】、【おくやみ】、【サイエンス】にそれぞれ 対応していることが分かった。また、「YOMIURI ONLINE」の【国際】

という記事種類にはさらに中東、北朝鮮といった下位分類があり、

「asahi.com」では見られない【選挙】という記事種類もある。

表 3-5「毎日jp」における記事種類

記事種類別 見出し件数

事件・事故・裁判 103

政治 61

経済 51

海外 50

生活 5

文化 1

エンタメ 10

スポーツ 108

サイエンス 6

人事・訃報 17

話題 87

教育 3

気象・地震 6

表 3-5 は、「毎日jp」における記事種類を【事件・事故・裁判】、

【政治】、【経済】、【海外】、【生活】、【文化】、【エンタメ】、【スポー ツ】、【サイエンス】、【人事・訃報】、【話題】、【教育】、【気象・地震】

(34)

24

という 13 種類の分類からまとめたものである。

その内、【政治】、【文化】、【スポーツ】、【サイエンス】の四つの分 類は「asahi.com」と「毎日jp」で共通しているが、「asahi.com」

では見られなかった【生活】、【エンタメ】、【話題】、【教育】、【気象・

地震】の五つの記事種類が「毎日jp」に現れていることが分かっ た。

また、種類の用語が違い、「asahi.com」では【社会】、【ビジネス】、

【国際】、【おくやみ】という記事分類が「毎日jp」では【事件・

事故・裁判】、【経済】、【海外】、【人事・訃報】に対応している。

以上の表 3-3、表 3-4、表 3-5 から三社での記事種類の分類が違う ことがわかった上で、本研究では三社の資料を扱うので、資料の統 一性を考慮し、さらに本研究における記事種類をまとめる。

本研究における記事種類は「asahi.com」を基準とし、分類に多少 の違いを加える。また、記事の下位分類に関わらず、上位分類を基 準とする。

本研究における記事種類と三社の記事種類との比較をまとめて以 下の表 3-6 に示した。

(35)

25

表 3-6 本研究における記事種類と三社の記事種類との比較 本研究における記

事種類 asahi.com YOMIURI

ONLINE 毎日jp

① 社会 社会 社会

事件・事故・

裁判 生活

② 政治 政治 政治

政治 選挙

③ ビジネス ビジネス 経済 経済

④ 国際 国際 国際(中東、

北朝鮮など) 海外

⑤ 文化・エンタメ 文化 社会文化 文化 エンタメ

⑥ スポーツ スポーツ スポーツ スポーツ

⑦ サイエンス サイエンス 科学 サイエンス

⑧ おくやみ おくやみ エンタメ 人事・訃報

⑨ 話題 話題

⑩ 教育 教育

⑪ 気象・地震 気象・地震

本研究における記事種類の分類は【①社会】、【②政治】、【③ビジ ネス】、【④国際】、【⑤文化・エンタメ】、【⑥スポーツ】、【⑦サイエ ンス】、【⑧おくやみ】、【⑨話題】、【⑩教育】、【⑪気象・地震】の 11 種類に分けられている。

(36)

26

本研究の記事種類における【①社会】は「asahi.com」「YOMIURI ONLINE」と同じで【社会】であるが、「毎日jp」は【事件・事故・

裁判】と【生活】の 2 種類に属する。実際の記事の内容を見ると、

「毎日jp」の【事件・事故・裁判】は「asahi.com」の【社会】に 近い。また「asahi.com」「YOMIURI ONLINE」で、【生活】に関する記 事は【社会】の下位分類とされているので、本研究では上位分類の みを取り上げ、「毎日jp」の【生活】に関する記事(全 5 件)につ いて【①社会】とする15

【②政治】については「asahi.com」と「毎日jp」の分類は同じ であるが、「YOMIURI ONLINE」では【政治】と【選挙】に分けられて いる。【選挙】は【政治】の下位分類と認められているので、本研究 では【選挙】を【②政治】として分類する。

【③ビジネス】と【⑦サイエンス】は新聞社で多少用語の使用が 異なるので、本研究では、「asahi.com」の用語を基準とする。

【④国際】は「YOMIURI ONLINE」ではさらに<中東>、<北朝鮮>な どの下位分類があるが、本研究では【国際】とする。また、「毎日j p」では【海外】という分類を用いているが、「asahi.com」を基準 とし、【国際】とする。

【⑤文化・エンタメ】は「asahi.com」では【文化】に属し、「YOMIURI ONLINE」では【社会文化】に属する。また、「毎日jp」では【文化】

15 例をあげると、同じ学校給食に関する記事で、

「asahi.com」では【社会】記事に、「給食に放射能基準 1キロ40ベクレル 東日 本17都県(資料番号:A1201088)」との見出しがあり、

「毎日jp」では【生活】記事に、「放射性物質:文科省の学校給食食材の目安で 混乱 現場困惑(資料番号: M1203092)」との見出しがある。

この例から見ると、類似的な記事でも異なる新聞社で異なる記事種類に分類され ている可能性があり、本研究は「asahi.com」を基準とし、「毎日jp」での【生活】

の記事分類を全て【①社会】の記事分類とする。

(37)

27

と【エンタメ】に属する。実際の記事を見ると、新聞社ごとに【文 化】と【エンタメ】という 2 種類は明確に分けられていない。例を あげると、同様に将棋に関する記事でも、「asahi.com」の分類は【文 化】に属し、「毎日jp」では【エンタメ】に属する16。また、番組、

ドラマといった一般にエンタテイメイトと認められている記事は

「YOMIURI ONLINE」の【社会文化】に属する17

【⑧おくやみ】は「YOMIURI ONLINE」では【エンタメ】であるが、

「毎日jp」では【人事・訃報】に属する。「YOMIURI ONLINE」で【エ ンタメ】に属する訃報の記事であるが、死去した人が芸能人であっ たため、【エンタメ】に属することが分かった。また、「毎日jp」

の【人事・訃報】という記事種類における 5 日間の資料は、全て訃 報と葬儀に属し、【おくやみ】と同じことと思われる。

。よって、本研究で は【⑤文化・エンタメ】という【文化】と【エンタメ】を合わせた 分類を用いる。

【⑨話題】【⑩教育】【⑪気象・地震】は今回収集した資料「毎日 jp」だけで現れている。この中【⑨話題】は 87 件で、【政治】、【社 会】といった幅広い分類として使われているので、上位分類とし、

本研究の記事種類として使う。【⑩教育】と【⑪気象・地震】はいず れも他の分類に入れることができないので、本研究の記事種類とし て扱う。

表 3-6 に示した本研究における記事種類別に、5 日間の見出し件

16「asahi.com」では「将棋竜王戦、渡辺竜王が8連覇 4勝1敗で防衛(資料番号:

A1202034)」は【文化】に属し、「毎日jp」では「将棋:王将戦 佐藤康光九段に 挑戦権 豊島六段に勝ち(資料番号: M1202029)」は【エンタメ】に属する。

17「YOMIURI ONLINE」の【社会文化】で「「家政婦のミタ」の過去判明、視聴率2 9・6%(資料番号: Y1201092)」のような【エンタメ】の記事の例がある。

(38)

28

数を調査し、表 3-7 に示す。

表 3-7 記事種類別の見出し件数(単位:件)

記事種類別 見出し件数

① 社会 526

② 政治 181

③ ビジネス 164

④ 国際 157

⑤ 文化・エンタメ 35

⑥ スポーツ 274

⑦ サイエンス 29

⑧ おくやみ 31

⑨ 話題 87

⑩ 教育 3

⑪ 気象・地震 6

ネットニュース見出し資料の件数を記事種類別から見ると、【①社 会】と【⑥スポーツ】の記事が多く、いずれも 250 件を超えている。

次に、【②政治】、【③ビジネス】、【④国際】の順に資料の量が多いこ とが分かった。

なお、今回収集した資料で【⑨話題】、【⑩教育】、【⑪気象・地 震】の 3 種類は「毎日jp」の分類であり、「asahi.com」と「YOMIURI ONLINE」では見られなかった。

(39)

29

3.2 ネットニュース見出しにおける記号の使用状況

3.1 ネットニュース見出し資料とする 2011 年 12 月 1 日から 2011 年 12 月 5 日までの「asahi.com」、「YOMIURI ONLINE」、「毎日jp」

で掲載された見出しをもとに、本節ではさらにネットニュース見出 しにおける記号の使用状況を新聞社別、記事種類別に調査した。

3.2.1 ネットニュース見出しにおける記号の種類

2011 年 12 月 1 日から 2011 年 12 月 5 日までの「asahi.com」、

「YOMIURI ONLINE」、「毎日jp」で掲載された見出しの記号の種類 を以下の表 3-8 でまとめる。

表 3-8 ネットニュース見出しにおける記号の種類 18 記号の種類

(単位:件)

出現件数19

☆読点 、 747

☆空白 608

☆コロン : 508

☆三点リーダー … 317

☆カギ括弧 「 」 289

☆中点 ・ 161

イコール = 34

18 記号は上の列から使用率の高い順に並べた。☆は使用率の高かった上位 6 個の 記号を示す。

19 一つの見出しで同じ記号が複数出現する場合は、一件として数える。例えば、

「日・米・欧、ドル資金を協調供給…欧州危機対応(資料番号: Y1201148) この例で中点は 2 回出現したが、本研究では、一つの見出しを単位としてある記号 が使われたかどうかに着目するので、中点の使用数は 1 件として数える。

(40)

30

パーセント記号 % 28

波線 ~ 19

疑問符 ? 18

ダッシュ ― 8

感嘆符 ! 4

矢印 → 1

特殊記号 ♂ 1

括弧 〈 〉 1

五日間の資料からネットニュース見出しにおける記号の種類を調 べた結果、読点、空白、コロン、三点リーダー、カギ括弧、中点、

イコール、パーセント記号、波線、疑問符、ダッシュ、感嘆符、矢 印、特殊記号、括弧の全 15 種類が見られた。資料における空白には 全角と半角の空白があるが、本研究では分別せず、全て「空白」と いう用語を用いる20

ネットニュースにおける見出しの記号種類のうち、使用率が高い のは読点、空白、コロン、三点リーダー、カギ括弧、中点の六つで あり、出現件数はいずれも 100 件以上である。

。また、特殊記号は「つんく♂さん」という人 名で現れた記号である。

20 本研究の研究資料から、下記の例のように、「asahi.com」は半角の空白を使用 しており、「毎日jp」は全角の空白を使用している。

「asahi.com」の例:「イラン、米無人偵察機を撃墜か 国営通信が報道(資料番号:

A1205097)

「毎日jp」の例:「コメ卸業者倒産:風評被害が原因か 東京(資料番号:

M1201016)

(41)

31

3.2.2 新聞社別のネットニュース見出しにおける記号の使用状況 本節では 3.2.1 のネットニュース見出しにおける記号の種類をも とにし、さらに新聞社別に見た記号の使用状況を調査した。まず、

記号の新聞社別での使用数21と使用率22を明らかにした。また、新 聞社別に見た記号の使用有無をまとめ、記号の使用傾向を明らかに した。

新聞社別五日間のネットニュース見出しにおける記号の使用数と 使用率を以下の表 3-9 に示す。

表 3-9 新聞社別のネットニュース見出しにおける記号の使用数と 使用率(単位:件)

asahi.com (総数:414件)

YOMIURI ONLINE (総数:571件)

毎日jp (総数:508件)

読点 、 228

(55.07%)

424

(74.26%) 95

(18.70%)

空白 346

(83.57%) 0

(0.00%)

262

(51.57%) コロン : 0

(0.00%) 0

(0.00%)

508

(100.00%)

21 新聞社別での記号の使用数というのは、ある記号が出現した見出しがその新聞 社資料総数(表 3-2)の中で、何件あるのかを調査することである。また、同じ見 出しで、同じ記号が複数出現した場合も一件の見出しとして数える。

22

新聞社別での記号の使用率というのは、ある記号がその新聞社資料総数(表 3-2)

の中で使用された割合を指す。

(42)

32

三点リーダー … 4

(0.97%)

260

(45.53%) 53

(10.43%) カギ括弧 「 」 104

(25.12%) 97

(16.99%) 88

(17.32%) 中点 ・ 66

(15.94%) 61

(10.68%) 34 (6.69%) イコール = 2

(0.48%) 0

(0.00%)

32 (6.30%) パーセント記号 % 8

(1.93%)

11 (1.93%)

9

(1.77%) 波線 ~ 4

(0.97%) 5

(0.88%)

10 (1.97%) 疑問符 ? 9

(2.17%) 8

(1.40%) 1

(0.20%) ダッシュ ― 6

(1.45%) 2

(0.35%) 0

(0.00%) 感嘆符 ! 1

(0.24%) 3

(0.53%) 0

(0.00%) 矢印 → 0

(0.00%) 0

(0.00%) 1

(0.20%) 特殊記号 ♂ 1

(0.24%) 0

(0.00%) 0

(0.00%) 括弧 〈 〉 1

(0.24%) 0

(0.00%) 0

(0.00%)

(43)

33

表 3-9 より、新聞社別に記号の使用数と使用率を見ていくと、多 く使われた記号23

「asahi.com」で一番使用数が多い記号は空白で、「YOMIURI ONLINE」では読点、「毎日jp」ではコロンである。「毎日jp」で のコロンの使用率は 100%で、「毎日jp」での全ての見出しはコロ ンを使用している。

について、「asahi.com」では空白、読点、カギ括 弧、中点という順であり、「YOMIURI ONLINE」では読点、三点リーダ ー、カギ括弧、中点という順であり、「毎日jp」ではコロン、空白、

読点、カギ括弧、三点リーダーという順である。

上記の表 3-9 をもとにし、新聞社別五日間のネットニュース見出 しにおける記号使用の有無を以下の表 3-10 をまとめて示す。

表 3-10 新聞社別のネットニュース見出しにおける記号使用の有 無24

asahi.com YOMIURI

ONLINE 毎日jp

読点 、 ○ ○ ○

空白 ○ × ○

コロン : × × ○

三点リーダー … ○ ○ ○

23 表 3-9 において、新聞社別のネットニュース見出しにおける記号の使用数が 50 件以上、使用率が 10%以上のものを取り上げた。

24 研究資料において、該当する記号の使用がある場合には○、該当する記号の使 用がない場合には×で示す。

(44)

34

カギ括弧 「 」 ○ ○ ○

中点 ・ ○ ○ ○

イコール = ○ × ○

パーセント記号 % ○ ○ ○

波線 ~ ○ ○ ○

疑問符 ? ○ ○ ○

ダッシュ ― ○ ○ ×

感嘆符 ! ○ ○ ×

矢印 → × × ○

特殊記号 ♂ ○ × ×

括弧 〈 〉 ○ × ×

表 3-10 に示したように、新聞社ごとに記号は「一般性を持つ記号」

と「特殊性を持つ記号」に分けることができる。

「一般性を持つ記号」というのは 3 社共に使われている記号を指 し、読点、三点リーダー、カギ括弧、中点、パーセント記号、波線、

疑問符がそれに当たる。また「特殊性を持つ記号」は空白、コロン、

イコール、ダッシュ、感嘆符、矢印、特殊記号、括弧である。

「特殊性を持つ記号」はさらに「特殊性の強い記号」と「特殊性 の弱い記号」に分けられる。

「特殊性が強い記号」は新聞社 3 社のうち、一つの新聞社だけが 使っている記号を指す。本研究が扱っている資料における「特殊性 が強い記号」はコロン、矢印、特殊記号、括弧である。そのうち、

コロンは「毎日jp」で 508 件全ての見出しに使われている記号で

(45)

35

あり、「asahi.com」と「YOMIURI ONLINE」では見られなかった。

「特殊性が弱い記号」は新聞社 3 社のうち、二つの新聞社が使っ ている記号を指す。本研究が扱っている資料において見られたのは、

空白、イコール、ダッシュ、感嘆符である。また、「YOMIURI ONLINE」

では空白とイコールの使用が見られず、「毎日jp」ではダッシュと 感嘆符の使用が見られなかった。

3.2.3 記事種類別のネットニュース見出しにおける記号の使用状 況

本節は 3.2.1 のネットニュース見出しにおける記号の種類をもと にし、さらに記事種類別に見た記号の使用状況を調査した。まず、

記号の記事種類別での使用数25と使用率26を調べた。また、記事種 類別に見た記号の使用有無から、記号の使用傾向をまとめた。

記事種類別五日間のネットニュース見出しにおける記号の使用数 と使用率を以下の表 3-11 に示す。

25 記事種類別での記号の使用数というのは、ある記号が出現した見出しがその記 事種類資料総数(表 3-7)の中で何件あるのかを調査することである。また同じ見 出しで、同じ記号が複数出現した場合も一件の見出しとして数える。

26 記事種類別での記号の使用率というのは、ある記号がその記事種類資料総数(表 3-7)の中で、使用された割合を指す。

(46)

36

表 3-11 記事種類別のネットニュース見出しにおける記号の使用 数(単位:件)と使用率

①社会

(総数:526 件)

②政治

(総数:181 件)

③ビジネス

(総数 164 件)

読点 272(51.71%) 108(59.67%) 91(55.49%) 空白 217(41.25%) 67(37.02%) 91(55.49%) コロン 108(20.53%) 61(33.70%) 51(31.10%) 三点リーダー 112(21.29%) 48(26.52%) 28(17.07%) カギ括弧 「 」 98(18.63%) 51(28.18%) 25(15.24%) 中点 64(12.17%) 17(9.39%) 19(11.59%) イコール 0(0.00%) 0(0.00%) 17(10.37%) パーセント記

3(0.57%) 6(3.31%) 12(7.32%)

波線 2(0.38%) 1(0.55%) 15(9.15%) 疑問符 9(1.71%) 3(1.66%) 1(0.61%) ダッシュ 5(0.95%) 0(0.00%) 0(0.00%) 感嘆符 2(0.38%) 0(0.00%) 0(0.00%) 矢印 0(0.00%) 0(0.00%) 0(0.00%) 特殊記号 1(0.19%) 0(0.00%) 0(0.00%) 括弧 〈 〉 0(0.00%) 0(0.00%) 0(0.00%)

數據

図 5-1  「asahi.com」の見出し用例
図 5-2  「YOMIURI ONLINE」の見出し用例

參考文獻

相關文件

In 2004, there were 298 establishments operating in licensed construction works that also acted as main contractors, of which only 81 (27.2% of the total) engaged in the

大きく違う点は、従来の BASIC ではプログラムの実行順序はプログラム作成時に予め決 めたとおりに実行する定義型であるの対し、Visual

This discovery is not only to provide a precious resource for the research of Wenxuan that has a long and excellent tradition in Chinese literature studies, but also to stress

 Having found that the fines as a whole are a measure falling within the scope of Article XI:1 and contrary to that provision, the Panel need not examine the European

If you see difficult sentences/ a difficult sentence or have (any) questions / a question, going over/through (=browsing) the article(s) again.. can/may help you

According to the 73 rd Article of ESA, when the foreign worker hired by the employer has been absent for 3 consecutive days and lost contact, or quit the

Schopen 著,平岡聰譯<《大般涅 槃經》における比丘と遺骨に関する儀礼>;(4) 此 Schopen 之意見,美國學者 Silk Jonathan 及日本學者下田正弘均表同意。Silk, Jonathan, The

 For students of other class levels, arrangements of reading out the papers / using screen readers / asking for pronunciations of words are only applicable