表現から見たネットニュース見出し

「asahi.com」、「YOMIURI ONLINE」、「毎日ｊｐ」3 社の 2012 年 5 月 16 日の新着ネットニュース見出しについて、各ニュースサイトの ウエブページ上での表示形式のまま示したのが図 5-1、図 5-2、図

54 資料としたのは 2012 年 5 月 16 日の新着ネットニュースの見出しである。

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5-3 である。以下では、図 5-1、図 5-2、図 5-3 をもとに、ネットニ ュース見出しの表現方法を考察する。

図 5-1 「asahi.com」の見出し用例

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図 5-2 「YOMIURI ONLINE」の見出し用例

図 5-3 「毎日ｊｐ」の見出し用例

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図 5-1、図 5-2、図 5-3 からネットニュース見出しおける表現は以 下の 9 点にまとめることができる。

①見出しの書き方は横書きである。（図 5-1、図 5-2、図 5-3 参照）

②見出しは箇条書きになっており、読者は見出しをクリックし、

記事本文を読む。（図 5－1、図 5－2、図 5－3 参照）

③読みたい記事の見出しを指し、クリックする前に、見出しの下 には罫線が出てきて、クリックした後、文字の色が変わる。（図 5－1、図 5－3 参照）

④字の大きさは各社のニュースサイト内において統一されている。

（図 5－1、図 5－2、図 5－3 参照）

⑤見出しの長さは 11～28 字程度である。（図 5－1、図 5－2、図 5－3 参照）

⑥写真付きの記事には、見出しの後ろに という画像が表示され ている。（図 5－1、図 5－2、図 5－3 参照）

⑦動画付きの記事には、見出しの後ろに という画像が表示され ている。（図 5－1 参照）

⑧購読者だけが全文を読める記事の見出しの後ろには、 という 画像が表示されている。（図 5－1 参照）

⑨見出しの後ろに「特集」がついてる記事は、大きな出来事の連 続報道であり、他の関連記事と相互リンクしている。（図 5－1、

図 5－2 参照）

以上の 9 点から考察してみると、全部の見出しは箇条書き形式で 配列しており、字の大きさは統一され、読者がネットニュースの一

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56 特集は、調査資料の「asahi.com」、「YOMIURI ONLINE」、「毎日ｊｐ」3 社全てで 見られている。

「asahi.com」の特集には「民主政権」、「東日本大震災」、「北朝鮮」などがあり、

「YOMIURI ONLINE」には「福島原発」、「基地移設」、「皇室」などがある。「毎日ｊ ｐ」は特集・連載という名を付け、見出しには特に示していないが、「東日本大震 災」、「３．１１後のサイエンス」といった特集が見られた。

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画像が使われている。ネットニュースが台頭している現代において は、文字だけのニュースではなく、動画付きの記事もあることは周 知のことであり、動画付き記事であるということが見出しの後ろに ある の画像によって示されている。

ところで、今までのニュースサイトは無料で、過去の記事は検索 できなかったが、最近はネットニュースの有料購読があり、過去の 記事の検索ができる他、見出しの後ろに が使われ、購読者だけ全 文が読めるという記事がある。ネットニュースの有料化は今の時代 に応じた変化といえる。