• 沒有找到結果。

経産省インタビューの原稿

立 政 治 大 學

N a tio na

l C h engchi U ni ve rs it y

145

経産省インタビューの原稿

インタビュー時間:2015 年 8 月 6 日 インタビュー場所:経済産業省 記録者:呉亞儒

S:受訪者 W:呉亞儒

(論文に使わない内容と日常チャットの部分は多少に削減しますので、インタビ ューより短くなりましたが、ご理解お願いします。)

=============================================================

W「メールでおっしゃったとおり、文科省であれば、文化の振興という観点から、

アニメ振興施策を実施していることは、恥ずかしいですが、初めて知りました…」

S「いいえいいえ、内閣官房の中に、知的財産戦略事務局と言う部署があって、そ こがクールジャパンを取りまとめています。そこから、各省に、例えば総務省に 関していえば、NHK があるように、放送コンテンツを所管していたり、うちの課 はかなり幅広くて、アニメも含むし、ゲームも音楽も。文科省の中にある文化庁 は、アニメやゲームの文化の振興という観点からそれぞれクールジャパンを見て います。」

S「(資料を見る)そして、2014 年の数字で日本のコンテンツ産業の市場規模は、

世界第三位になります。」

W「え、第三位ですか、第二位となっていますが…」

S「はい、2014 年は第三位です。今は、アメリカ、中国、日本です、実は。」 W「あ…そうですか、残念です。では、2013 年は?」

S「2013 年は、アメリカ、日本、中国と言う順番だったんですが。」 W「え?2012 年は…」

S「2012 年もそうです。2012 年もアメリカ、日本、中国です。中国が日本を抜い

‧ 國

立 政 治 大 學

N a tio na

l C h engchi U ni ve rs it y

146

たのが 2014 年です。」

W「そうですか。」

S「業界団体という言葉をご存知ですか。例えば、アニメの業界まとめるような団 体がいるんですよ。」

W「はい。」

S「日本動画協会はご存知ですか。」 W「はい。」

S「そこが統計をまとめているので、これはご参考までに、アニメ分野の国内市場 規模と、海外での売り上げなどについてまとめた資料になります」

W「ありがとうございます。あ、すみませんが、ネットでこの資料見ましたが、

為替補正は、どんな感じですか。」

S「それはね…ちょっと調べてないと分からないので、後で確認します。」 W「はい。」

S「おそらく、何らかの為替のレートをかけていると思います。その計算方法は調 べてみないと、すぐにお答えができないです」

W「はい。」

S「あと、日本のコンテンツというのがどのぐらい人気があるのかというのを、い ろいろな企業が統計を取っていて、一応ここには『博報堂』と言う会社さんがあ るんですけど、それが、例えば、アニメや漫画はどこの国のものを見ますかとい うのを調査した結果、こういう結果をなっていて、やはり日本は、人気が高いで すね。逆に音楽は欧米が強い、韓国はやはりドラマが強い。これも参考になさっ てください。」

W「はい。」

S「4ページ目ですが、日本国内の市場規模って、例えばアニメが何億円、映画が 何億円というデータはあるんですが、実は海外でのデータはあまり把握できてい

‧ 國

立 政 治 大 學

N a tio na

l C h engchi U ni ve rs it y

147

ない状況です。日本コンテンツがどのぐらい売れているのか統計的に調査をして みて、どのくらい消費されたかをベースに、世界のなかで、日本のコンテンツが どれぐらい売れているかについて調査した結果です。世界のコンテンツ市場規模 の合計が約 5500 億米ドルなのですが、そのうち、実は 2.5 パーセントしか日本コ ンテンツは消費されていません。」

W「そうですか!でも確かに人気はあると思いますが、どうしてあまり売れてい ないのでしょうか?」

S「ね、それはどうなんでしょうね。実はクールジャパン政策と言い始めたのは 10 年前ぐらいです。経済産業省も、新しい課ができたりしてクールジャパン政策 に力を入れていて、これから何らかの成果が出てくるんだと思います。クリエイ ティブ産業課も新しい課で 4 年前ぐらいにできました。メディア・コンテンツ課 は 10 年以上前からです。」

W「では、国の立場から見ると、コンテンツ産業がこれからも海外進出の主な一 部になると考えていますか?」

S「コンテンツ産業はなると思いますよ。ただ、それだけでやっていくのではなく て、例えば、ファッションやデザインも売り出していっています。」

S「クールジャパン戦略ということで、どういうことをやっているのかというと、

コンテンツだけじゃなくて、例えば日本食もそうだし、ファッションとかも。日 本文化という魅力を海外に発信していくのがクールジャパン戦略で、そうした魅 力の発信を通じて海外需要を取り込む、例えば海外の市場を新規開拓したり、観 光客として、日本に来てもらうということで、経済成長に繋げていく、そういう イメージですね。そのクールジャパン戦略というのは、三つの段階があります。

まず日本の魅力を他の国に発信していくという政策が、さらに海外現地で稼ぐ、

例えば商品として稼ぐ、売っていくというイメージ、海外で稼いでいくというの は、そのプラットフォームを作る、拠点です。最後に日本に来てもらう、そして

‧ 國

立 政 治 大 學

N a tio na

l C h engchi U ni ve rs it y

148

消費してもらう、インバウンドです。そういう 3 段階の流れです。特にそのコン テンツの海外展開というのは、この中の第 1 段階目で、それを今から簡単に説明 していきます。」

W「はい。」

S「さっきも説明しますと言ったものなんですけど、例えばローカライズ、日本語 で言うと『現地化』なんですが、例えば日本で作られたアニメーションを、海外 に持っていく際に、日本語じゃ海外の方に伝わらないですよね。そこで、中国語 だったり、英語だったりと言語を変える時にその費用を一部補助する支援をして います。あとは、北米でドラえもんの放送が確か昨年の 6 月ぐらいですけど、例 えば、しずかちゃんの入浴シーンなどで、日本では受け入れられるものでも、ア メリカでは文化として受け入れられないといったシーンがあるんです。そうした 文化の違いを踏まえて、映像を編修する際に、費用を一部補助しています。」

W「例えばアニメのシーンを変えないといけないときに、日本からお金を出すと 言うことですか?」

S「そうです。企業が負担するのにかなりコストがかかる、大きな負担になっちゃ うので、それを国が一部補助するというのがローカライズです。」

W「国からの?」

S「そうです、経済産業省の予算でやっています。これから説明するのは、基本的 に経済産業省の予算政策です。」

W「そうですか。」

S「基本的にはこの政策は、日本の企業が海外に出て行きやすくするために補助を しているという支援です。」

W「そうですか。では、産業と言ったら、主にアニメ産業ですか?」

S「いいえ、アニメ産業以外にも OK です。例えば、ゲームも OK ですし、音楽で も補助をしたりしています。なので、テレビ番組も実は、例えば、地方局、北海

‧ 國

立 政 治 大 學

N a tio na

l C h engchi U ni ve rs it y

149

道のテレビ局が作った旅番組のローカライズを補助しています。」

W「きゃりーぱみゅぱみゅなど独特な日本コンテンツについての番組が海外で放 送されていたりしますが、これも日本政府からの…?」

S「それは、全部が全部そうじゃないと思いますけど、案件ごとに支援しているも のと支援していないものがあります。全部に対して経済産業省が支援するわけで はなくて、企業から申し込みがあって、審査基準を達していた場合に補助される という仕組みですね。」

W「はい、そうなんですか。」

S「次に、さっきコ・フェスタイベントの開催をしてますと言っていたものですが、

例えば東京ゲームショウとか、マンガフェスティバルとか、東京国際映画祭とか、

アニメジャパンとか聞いたことはありますか?」

W「はい。」

S「アニメジャパンはちょっと例外なんですけど、基本的に 9 月から 11 月にかけ て、同時期にいろいろなイベントが開催されています。そのイベントをとりまと めるコ・フェスタを通じて、各種イベントの集中開催によって、海外の人たちを 日本に呼び込んでいます。そこで、例えば商談が行われていたりするのです。」

W「はい。」

S「経済産業省なので、ビジネスにつなげていかなきゃいけないので、海外のバイ ヤーさんを招聘してくるといった事業もやっています。」

W「そうですね。」

S「次が、クールジャパン戦略の中で、現地でプラットフォームを作る、拠点を作 ると言ったと思うのですが、クールジャパン機構を通じてリスクマネーの供給を しています。海外に何か拠点を作りますといった企業に対して投資・出資をする といった仕組みです。」

W「あ、そうですか。」

‧ 國

立 政 治 大 學

N a tio na

l C h engchi U ni ve rs it y

150

W「その機構の資金は政府から出しますか?」

S「えっと、ここで書いてあるとおりで、例えば、政府の出資でもあるし、民間の 出資でもある。これまでに、このコンテンツ分野で、どんな出資をしてきたかと いうのが次のページになります。」

W「その支援するお金を回収する必要がありますか?」

S「一応回収する必要がある。」

S「一応回収する必要がある。」