• 沒有找到結果。

立 政 治 大 學

N a tio na

l C h engchi U ni ve rs it y

第六章 結論

本論では、神道の歴史、天皇制の発展と始源的要素を確かめてきた。これか ら章ごとをまとめ、再確認をしていきたい。本研究では、第一章は本論の研究 動機および目的、先行研究、研究方法などについて述べてきた。研究動機にお いて、神道と天皇思想に中国思想の影響がもたらされていることは、現在の日 本では認められてはいるが、その受容の過程、伝播の経緯などについては、数 多くの解釈や説明が見られ、これから神道と天皇思想を考察し、神道と天皇の 本質とそれぞれのあり方を探り、その中に存在し、内面化された中国思想の受 容を明らかにし、加えて比較思想的視点から検討も試みていきたいと述べてき たのである。

研究の方法については、主に文献分析法によって収集したデータ、資料、文 献を通じて、あらゆる角度から研究対象の本質と状態を正確に把握する。次に 研究対象の歴史的動態を掌握し、収集した内容を分析、帰納的に整理、中国思 想が神道への影響、お互いの背景、形成の原因を探究し、動態的歴史の流れの イメージ形成に試みる。最後に比較分析法を通して、日本の中国思想の受容を 見極め、正確な意見を出す考察をしていきたいことを言及した。

第二章では、まず第一節に神道に関する諸言葉の定義について、鎌田東二の

『神道のスピリチュアリティ』、梅田義彦の『神道の思想』、津田左右吉の『日 本の神道』などの著書を通じて、神道を日本固有の民族宗教であり、アニミズ ムやシャーマニズムや八百万の神々の民俗信仰を基盤として習合的な歴史的 展開をとげた信仰と生活文化の総体である。また、古くから伝えられてきた日 本の民族的風習としての宗教、神の権威、力、はたらき、しわざ、神としての 地位、神であること、もしくは神そのものという定義に定着した。

続いて第二節では、主に村岡典嗣の『神道史』と村上重良の『日本の宗教』

‧ 國

立 政 治 大 學

N a tio na

l C h engchi U ni ve rs it y

から、神道の起源である古神道について述べてきた。農業社会の安定世代を重 ねて、先祖の恩恵が強く意識され、原始神道を特色づける氏神信仰は急速に成 長し、原始的シャーマン信仰とも言われることが窺われる。

第三節では、神仏習合の中の神道を明らかにし、飛鳥時代、白鳳時代の「仏 は神の一種として受容される」という見方から、奈良時代、平安時代で仏教の 教義体系を前に、体系なき神祇信仰が吸収される「本地垂迹説」になる経緯を 論じてみた。

第四節では、日本の歴史上にあまり言及されていなかった、神仏習合に対抗 的姿勢を採取した神道側の動きを確かめ、神道思想の展開の濫觴へと繋ぎ始め たことについて述べてみた。

第三章の第一節では、神道教義が体系化、理論化し、様々な教派が生み出さ れたことを時代順に考察した。中世の仏教的色彩が強い山王神道と両部神道を はじめ、神道の優位性を唱え、鎌倉時代末期に伊勢神宮で形成された伊勢神道 と、儒、仏の教えを混ぜず、純粋に日本固有の随神の道を主張し、神本仏跡説 を提唱した吉田神道、江戸前期の儒学者山崎闇斎が創唱し、儒学の道徳思想に よって神道の理論体系を構成した垂加神道、近世の国学者である本居宣長によ り大成され、外来思想による恣意的解釈を排し、古典の帰納的研究を基盤に理 解を進める復古神道までまとめてみた。

第二節では、新渡戸稲造の『武士道』の中に、神道と武士道の関係を述べた 文を引用し、あまり述べられていなかった神道と武士道との関わりを考察し、

神道と儒教の合一により、その上下関係と君臣関係をさらに厳しく作り、神道 も儒教の様々な教え及びその教義によって自身の不足に補うことという結論 に達した。

次に、第三節では、近現代日本の国家形成を論じるのに欠かせない国家神道 について、「近代天皇制国家は天皇を現人神とし、天皇の存在を神聖不可侵と して、国民に天皇崇拝を強制し、そして天皇の統治は、古代天皇制国家がつく

‧ 國

立 政 治 大 學

N a tio na

l C h engchi U ni ve rs it y

った『古事記』、『日本書紀』の神話によって、根拠づけられていた」という定 義にたどり着き、随神の道から国家神道へと変化する成因、文化史的意味、文 化史における地位などを述べてみた。

第四章の第一節では、神道の古典をめぐって、『古事記』と『日本書紀』の 特性、編纂された時代、その原典となる書物の確認、神代に関する具体的な評 論を並べてきた。続きとなる第四章の第二節では、神道の古典である『古事記』

に残す中国思想の痕跡を考察し、『古事記』上巻の別天神と神世七代から天の 岩戸まで、その内容を要約した。そして山上伊豆母の『古代神道の本質』によ り、天地開闢の属性を有する伊邪那岐と伊邪那美の象徴意義、そのもととなる 中国の『山海経』と『淮南子』の「冥覧訓」にある「伏羲、女媧」についても 触れていた。

また、河野訓―の『道教と日本文化』によって、道教の定義を確認し、次の 第三節の「道教の日本伝来と神道」において、道教の日本伝来と受容に関する 歴史的事実を考察し、日本の由来を記す『古事記』『日本書紀』における道教 的思想、つまり混沌から独神が生じ、そして陰陽二神が生じて、天、地、人、

日、月、島々などを生み、ここに万物が発生するという観念に、『老子』の「道 は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず」という考えと『淮 南子』の「精神篇」の冒頭文のように、『古事記』『日本書紀』に嵌められる事 実を確認し、述べてきた。

次に『古事記』冒頭の内容については、福永光司と菊池克美の説明を参考し つつ、『古事記』の序文の冒頭部分の「神代」に関する漢文表現に「三玄の学」、 つまり『老子』、『易』、『荘子』の思想哲学を神学の基礎に置く六朝の後半と隋、

唐時期の道教教理書の語彙成句が多く採り入れられているという解釈をまと めたのである。

第五章の第一節では、古代国家における天皇の在り方と天皇の始源となる神 話、つまり降臨神話を分析し、天皇の統治の基となる構造と文化的背景に焦点

‧ 國

立 政 治 大 學

N a tio na

l C h engchi U ni ve rs it y

を当て、天孫降臨神話について、要約をまとめた。次に天皇制度が天孫降臨神 話に依拠し、天照大神から引き継がれる天皇の神性、すなわち現人神としての 天皇の特質を重要視すること、そして天皇の祖先が天つ神として天からこの国 土に降臨したことを宣示することにより、神聖にして犯すことのできない王権 を確立したことを明らかにした。最後に、高天原の神と根の国の神との間に、

征服と服従の事実が前提として必要だと考えられ、高天原の主権者である天照 大神に対し、根の国を代表する須佐之男が降服するという物語の構造となって いることをも述べてきた。

第二節では、天皇号の由来と璽とされている鏡、剣、玉について論じてみた。

天皇号の由来は、もともと宇宙の最高神とされていた天上世界の神の名称であ ると言われており、その全称は天皇大帝である。続いては、神武天皇以来天皇 を以て呼ばれるが、推古天皇朝の金石文から、天皇号を用いられたことを確認 した。その始源となるものは、「皇帝は天皇と称し、皇后は天后と称す」とい う旧唐書高宗本紀に上元元年八月の条の記載である。

この節の末では、三種の神器について論じてみた。神器を天孫に授与した天 照大神は、単に主権の機能だけを表わしているのではないと大林太良の明快な 指摘のように、天照大神は主権、戦士、生産者ないし豊穣という三つの社会的 機能を同時に兼備している。剣が戦士機能を表わし鏡は天照大神自身の御霊代 であり、神器の中でもっとも枢要な神宝である。玉は天照大神と密接的な関係 を持つものであり、鏡とある程度まで重複するような象徴的意味を有するとい うことを確認していた。

最後に、二種の神器が天皇大帝の聖なる権威を象徴することを述べ、徐翔生 の「日本神道と中国思想―天皇思想をめぐって」から、鏡と剣が神璽もしくは 伝国璽とされたのは、中国の道教思想と大いに関わっており、古くから道教で は、剣が帝王権力の象徴とされ、鏡は仙術の霊器であり、神秘的な呪術力を持 つとされていることを確かめ、鏡と剣は道教的に神秘な力を持つのみならず、

‧ 國

立 政 治 大 學

N a tio na

l C h engchi U ni ve rs it y

王権に服属させた経緯、王化のための戦いに用いられる武器のシンボルとも見 られている論点を挙げてみた。

研究の結果については、神道の研究に、概して神道の宗教家や神道の家柄を

研究の結果については、神道の研究に、概して神道の宗教家や神道の家柄を